検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:164,823 hit

昔からの仲間 4 ページ33

ここは彼の部屋らしい。
さっきの子達は神楽ちゃん、新八くんと言うらしい。一緒に万事屋をやっていると言う。途中、新八くんがお茶を置きに来てくれた。うん。おいしい。


「で、今までお前何してたんだ?」


私は、攘夷戦争が終わってから今まで、江戸の街の大半を歩いていたこと、昨日あったことを話した。


「ふーん、なるほどな。で、お前は今、帰る家がないわけか」
「そうなんだよね、毎回野宿かなぁ」
「だったら、ここに住めよ」


…何だって?


「正気…?」
「お前が良ければだけど」


…まぁ、悪い話じゃないし、私と銀時の仲だからいいか、と万事屋に住むことになった。






次の日。珍しい。依頼人のようだ。依頼内容は、ここ最近活動が激しくなってきた、ある賊を退治して欲しいとのことだった。聞けば、それは私があの夜相手した、彼らのことで。彼らは「月ノ輪」と言うらしかった。私は彼らの「頭」の顔を知っている。そのことを銀時に話したら、私を使って彼らをおびき出すらしい。まぁ、別にいいけど。


夜道をふらふらと歩いていれば、あの時と同じ気配が。


「はいはーい、お相手しますよ」


鼻歌交じりにそう言えば、また殺気を隠しもせずに襲いかかってきた。


「甘いなァ」


ため息をついて周りを見渡せば「頭」の登場だ。


「お前が頭、ねェ…」


銀時が呟く。さらに、数人手下もいるようだ。


「銀時ィ、背中は任せたからね」


私の体調が万全だったこと、それに銀時がいたこともあり、割とあっさり倒せてしまった。


「ふふ、鈍ってなくて安心したよ、銀時」
「お前の方もな」


お互い、にっと笑って拳を軽くぶつけ合う。私たちの顔を淡く光を放つ月が照らしていた。




数日後、真選組や高杉と会って話をしたのは、またの機会に話すことにしよう。

月夜【高杉晋助】→←昔からの仲間 3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
191人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 短編集   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

苺みるく - 読んでて、めっちゃドキドキしました!これからも、応援しています! (2018年12月7日 21時) (レス) id: d9dead7c75 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» もったいないお言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願いします*_ _) (2018年12月3日 21時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます!素晴らしかったです!これからも頑張ってください! (2018年12月3日 20時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» リクエストありがとうございます!わかりました、書かせていただきますね! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜ノ華 | 作成日時:2018年11月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。