寝起き【坂田銀時】 ページ28
「ね、銀時。朝なんだけど」
ゆさゆさと彼の身体を揺らす。
「ねーえー起きてよ」
やや大きめの声量で呼びかける。と、小さく唸って彼の目が開いた。
「…あ? 」
それはいつもの銀時の瞳ではない。どこか、殺気を帯びているような、そんな瞳だ。
「…っえ、あ…」
そんな瞳に睨まれて、言葉も紡げないほど怖いと思ってしまった。目を逸らしたい。なのに逸らせない。銀時が、怖い。はっと我に返ったらしい銀時が、そっと私を抱きしめた。
「…悪ィ、わざとじゃねェんだ。許しちゃくれねェか?」
優しい声色で、紡がれる言葉。身体を少し離して彼を見れば、もうあの殺気は無くなっていた。
「う、ん…ごめんね、銀時が怖いって…思っちゃった…」
「ほんと、悪ィ。俺たまに寝起き悪くなる時あってよ」
こればっかりはどうにも出来ねェんだ、と続けられる。
「大丈夫、早く慣れるね」
こうやって毎日銀時のこと起こしたいし、と私は笑う。
「あァ、そうしてくれると俺も助かるわ」
そう言って彼もつられて笑った。
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苺みるく - 読んでて、めっちゃドキドキしました!これからも、応援しています! (2018年12月7日 21時) (レス) id: d9dead7c75 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» もったいないお言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願いします*_ _) (2018年12月3日 21時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます!素晴らしかったです!これからも頑張ってください! (2018年12月3日 20時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» リクエストありがとうございます!わかりました、書かせていただきますね! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜ノ華 | 作成日時:2018年11月18日 18時