第3話 十二天将会議にて ページ5
有馬「とりあえず重要な所だけまとめようか。」
十二天将と陰陽の頭は、会議室で話していた。
十二天将達が囲むドーナツ型のテーブルの真ん中にはAが横たわっている。
Aの今後の処遇について話し合うらしい。
有馬「この子は今までにない人間だ。安倍清明救出の第二のキーマンになるかもしれない。」
勘九郎「あれ?第一のキーマンは誰スか?」
憲剛「馬鹿野郎!神子に決まってんだろ!」
有馬「僕だよ。」
会議室が一瞬にして静まり返る。10秒近く無言になった後、古株である膳所美玖が口を開いた。
美玖「有馬坊。本題を言ってくれ。…………………ていうかマジ無理マジ帰りたい。」
有馬「あ、あははははぁ、ごめん美玖さん……………。」
有馬「では本題に入ろう。この子を十二家のどこかで育ててくれないかい?陰陽師として。」
『ええ……………………………………………。』
予想通り、とでも言いたげな反応。しかし、ただでさえ忙しい天将十二家に見ず知らずの少女の面倒を見る余裕などあるわけがない。
この会議、長くなるぞ…………………
その場にいるほとんどがそう思った時、その人は彗星の如く口を開いた。
「こいつは俺の家で面倒を見る。以上。解散!」
そう言うと十二天将"貴人"鸕宮天馬は寝ているAを抱きかかえる。
有馬「天馬…………………これまた珍しいね。どうしたんだい?」
天馬「気に入った。こいつ。それに、うちで育てた方が強くなるだろ、んん?」
有馬「そうかい……………………じゃあ、ちゃんと強くしてよね。」
天馬「ん。」
そう言うと天馬はAを抱きかかえながら一人会議室を出て行った。
すばる「いいんどすか?天馬はんに任せて。」
新「確かに。天馬たんは飽きっぽい所がある故…………。」
有馬「大丈夫だよ。あの天馬が自ら名乗りを上げたんだからさ。戦闘意外で。」
鳴海「そうだ。きっとなんとかなる!ハハハハハ!」
そうして会議はわずか五分足らずで幕を閉じた。
そんな決定がくだったことも知らずAは自邸へと帰る天馬の腕の中ですやすやと眠っていた。
43人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あとり - ありがとうございます!大変遅くなりましたが更新させていただきました! (2018年2月13日 0時) (レス) id: ce2f790ea1 (このIDを非表示/違反報告)
(* ´ ▽ ` *) - 続きはまだですか?とても面白いので、更新頑張ってください! (2018年1月28日 15時) (レス) id: 18290c3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ちっち - あとりさんこの小説大好きなので、頑張って更新してください! (2017年12月29日 9時) (レス) id: d069e4a0a4 (このIDを非表示/違反報告)
あとり - 夜実さん、すみませんでした!ご指摘ありがとうございます!気をつけます! (2017年3月30日 0時) (レス) id: 493c050031 (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 47なのに46になってますよ〜(このコメント消していいです) (2017年3月29日 23時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あとり | 作成日時:2017年2月17日 7時