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「この刀は過去に、俺の指をとりこんだ呪霊を斬っている。」
「呪霊?」
「呪い……人の負の感情が固まったもの。とでもしておこう」
「はえー……」
ポケーっと半口を開けて答えてしまう。
スケールがでかい。
だって人の負の感情から生まれるなら、無尽蔵じゃないか。
いくらでも生まれる……。
「呪霊は力を用いて様々なことが出来る。
因みに俺も呪霊だ。これで3度目の生を受けている」
「え"……呪霊って不死なの……?」
「そんなことは無い」
キッパリと言いきられた。
「現にお前が今呪力を込めて切ったそいつは死、つまり消滅しただろう。
呪霊は輪廻から外れた存在。死は消滅だ」
「すっげぇ!僕そこら辺の話大好き!でも、なんであなたは2回……?も生き返ってるの?」
「俺が規格外だから、だな。しかも実際に死んだのは1回のみ。その死も愚かな呪術師によって中途半端になった……」
「規格外……も、もしかしてさいきょーってやつ?!すっげぇ!」
思わず盛り上がってそう言えばふっ、と鼻で笑われた気がした。
実際は鼻どころか顔……体すら無いんだけども。
「そう言えば……もう1人声聞こえた気がしたんだけど……」
「あぁ、ソイツなら……」
大きな黒い霧のこの人。
それとは違って少しオレンジ掛かった白い霧が現れた。
「お前、素直すぎるだろ」
はは、と軽い笑い声
黒い霧よりも若そうな印象を抱く。
「すなお?」
「思ってること、なんも考えずに口から出してる。悪く言えば考え無し。だけど俺は、お前のその素直さが好きだ」
急に告白された
「照れる…」
「かぁわいいなぁ!」
白い霧が伸びて僕の頭に降りた。
撫でられてる……のか?
「あ、わりぃ。嫌だった?」
少し伺うような声になった。
けど嫌じゃないんだ
「いや……嬉しい。もっとやってくれ」
「おう!」
白い霧が体を包んで頭の上で忙しなく動く。
さわさわと動く髪や服。流石に実際に触ることはできないのか……
「悠仁、いい加減にしろ」
「なんだよ宿儺。別にいいだろ」
ゆうじ………すくな?
「あ。なまえ!」
ぱっと上を向けば透けて見える天井
「僕、僉虚A。貴方たちは?」
「宿儺だ」
「虎杖悠仁!よろしくな、A」
ひい爺ちゃんから貰った刀。
それに染み付いてた過去の魂。
それが今、僕の目の前に。
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しいさん(プロフ) - 紫雲さん» やったぜ!ありがとうございます!!! (2021年2月11日 17時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雲(プロフ) - しいさんさん» えらいえらい。頑張れ!|ω・)ノ (2021年2月11日 16時) (レス) id: a18463f7a8 (このIDを非表示/違反報告)
しいさん(プロフ) - いっぱい更新してみたよ。褒めて褒めて。。。 (2021年2月11日 14時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しいさん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時:2021年1月22日 21時