【派生作品】Er und Ich. / 彼と僕。

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「えっと…ココなんだけど、」

「エ？」

…割りと多きくなイ？


「昔からの穴場」って言うくらいだから小さめの場所を想像していたミヒャエルだったが、どうやら澪の小さいとミヒャエルの小さいにはズレがあるようだった。

「えっと…何やりたい？クレーンゲームとか格ゲーとかもあるけど、、やりたいものがあったら言ってね？さっき奢ってもらっちゃったし。」

「ア、うン！えっと、、ネ。ア〜、、」

初めての場所にも関わらず、いきなり口数が増えた澪に驚きを隠せずにいるミヒャエル。
だんだんと早口になっていく澪。
普通に見てもカオスになっていく二人。

「ア、！お菓子、、こんなにいっぱい並べてあるんダ」

「お菓子食べるの？この配置なら三回くらいで全部取れると思うけど、？やってみる？」

「いヤ、やっても取れる気がしないシ、、」

「そう？じゃあちょっとだけ、、」

澪はそう言って100円玉を入れた。
慣れた手つきでボタンを押していき、横から覗いたりすることもなく、クレーンをお菓子の山に落としていった。

その直後、クレーンはお菓子の山から一本を引き抜き、そこから音を出して半分以上のお菓子が落ちていった。

「あ、当たったみたい。クレーンゲームなんて久しぶりだから、、、ミスったらどうしようって思っちゃった。袋貰ってくるね。ちょっと待っててね。」

ふわりとした笑顔をミヒャエルに残して店員さんのところまで走っていく澪。
驚きすぎて一言も発することができなかったミヒャエル。
今も袋み貰ってきて大量に落ちたお菓子を回収する澪をほぼ放心状態で見ている。

「はい、お返しって言ってもいいのかわからないけど…あげるね」

「ア…ありがとウ」

この後もミヒャエルの目に止まってものを500円以内で片っ端から取っていくという事態が発生し、店員から軽く注意を受けた澪でした。

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