story21 居酒屋 ページ21
あれから何度も
俺と監督は2人で話し合った。
いつもあのカフェに行き
いつもあの窓際の席に着き
いつもあの笑顔で楽しい会話をした。
「“大樹”って癖とかありました？」
とか
「殴っている間の“大樹”の目や様子は
どんな感じでした？」
とか
いろんなことを聞いて
俺の中の“大樹”は
着々と形作られていった。
たまに
監督からの要望もあったりして、
とても良い“大樹”役が
出来上がりそうだ。
また、
いつも映画の話をするのではなく
「この間、スーパーで
特売の牛肉勝ち取ったんですよ」
とか
「ここに来る間に
帽子が飛んでいってなくなっちゃいました」
とか
彼女の温かい話も
たくさん聞いた。
いつの間にか
彼女は俺を
二宮くん
と呼ぶようになり、
俺は彼女を
監督
と呼ぶようになった。
彼女のほうが
俺より年下ではあるけれど
お互い気が合うからか
そういう呼び方をされ、
またタメ口で話すことも多かった。
そんな監督に
もっとディープな質問をしたくなった俺は
彼女を居酒屋に誘った。
酒が入れば
そういう話も
少しはしやすくなるかなって。
彼女は
いいですよって言ってくれて
今、その居酒屋に向かってるんだけど
なんだかあんまり乗り気じゃない雰囲気。
和「居酒屋とか苦手でした？」
「あー…いえ、そういうわけじゃ」
和「お酒好きじゃなかったり？」
「いえいえ、お酒もよく飲みます」
和「嫌でしたらお店変えますよ」
「大丈夫です、
ただ、誰かと一緒にお酒飲むの久しぶりで」
友達多そうなのに
意外だな。
その居酒屋に入ると
仕事帰りのサラリーマンや
独身女性の集まりなんかが
たくさんいて賑わっていた。
その間を抜けて
奥の二人がけの机に座る。
和「生ひとつ」
「あっ、私もそれで」
和「監督ビール飲むの？」
「またそうやって見た目で判断してー」
和「だってビール似合わないんだもん(笑)」
「二宮くんの期待通りにはいきませんっ」
笑いあう2人。
なんだかんだで
監督も居酒屋の雰囲気に
落ち着いたようで
また楽しく話せそうだ。
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愛美(プロフ) - みうなさん» いえいえ(^o^)/ (2014年11月26日 23時) (
レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» たぶんもう鍵つけないと思います！でも、もしそうなった場合は聞いてくださって大丈夫です！ (2014年11月26日 23時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - また鍵をかけるさいはパスワード聞いても大丈夫ですか?? (2014年11月26日 21時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» そんな風に読んでいただけたなんて嬉しいです(*´ `*) ありがとうございます、更新頑張っていきます！ (2014年11月26日 17時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美 | 作成日時：2014年11月15日 23時
