気付いて！色柱様！！【鬼滅の刃】

第２６話 ページ27

しのぶ「き、昨日、私、Aさんにとんでもない事をしてしまったんじゃないかと…」



昨日…？
昨日って…



『あー、胡蝶さんが俺を押し倒した事ですか？』

しのぶ「お、押し倒ッ…！？」

『は、はい……こう…首に手を回されてグイッと…』



あの時はマジで殺されるかと思ったな…
運良く胡蝶さんがその後寝落ちしてくれたから助かった。



しのぶ「す、すみません……私ったら…」

『いえいえ、お酒の力って怖いですからね』



いやぁ、しっかし…



『それにしても、胡蝶さんって、想い人が居たんですね』

しのぶ「…はい？」

『あ、あぁ、いや…俺に「好き」って言ってきたので……びっくりしちゃったんですけど、俺と好きな人を間違えたのかなって』



酒って凄いよな…
胡蝶さんが俺みたいな人間と自分の想い人を見間違えるぐらいだもんな。



『でも、これからはあまり酔ってても、本人以外にそういう事を言っちゃいけませんよ。俺じゃない人だったら、もしかしたら本気にしちゃってたかも……』

しのぶ「……Aさんは、私の想い人の正体が自分だとは思わなかったんですか…？」

『え？ま、まぁ。胡蝶さんが俺みたいな人間を好きになるわけないじゃないですか。そうですよね？』

しのぶ「……私はーー」



胡蝶さんは何か言いかけたが、すぐに口を閉じ、また、わざとらしい笑顔を見せた。



しのぶ「ともかく、昨日はご迷惑をお掛けしました。羽織も、ありがとうこざいます」

『あ、は、はい……じゃあ、俺はこれで…』



俺は急に機嫌の悪くなった胡蝶さんの気配を察知し、そそくさと蝶屋敷を出た。

それにしても、なんで急に機嫌が悪くなったんだ？
もしかして、俺が説教みたいなこと言ったからか…！？



『生意気だっただろうか………死にたい…』

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