検索窓
今日:8 hit、昨日:27 hit、合計:6,328 hit

闇夜の主役は今日の君。〈オニオン〉続き ページ7

「…どうぞ……」

そういってオニオンは、机にスイーツの乗ったお皿とフォークをおいた。彼はそのまま向かいの椅子に座り、胸のあたりに手を当てて、深呼吸をしていた。

私は「ありがとう」といって、少しだけ食べ始めた。やっぱりおいしいなぁ。マホイップのクリームを使ってつくっているだけある。


「あの…少しだけ、いいですか?」


オニオンはそう私に問いかけたのだが、同じタイミングでゲンガーがおかわりを求めてきたため、少し待ってもらうことになった。

お皿にポケモンフーズをいれてあげると、うれしそうにして帰っていった。

「なぁに?オニオン」と言って彼かいたほうにふりかえると、そこには少し口を付けただけのケーキしか残っていなかった。

どこにいったのかと探していると、ふいに後ろから誰かに抱き締められた。


「…ずっと、ゲンガーたちが羨ましいって思ってたんです」

『お、オニオン…?』

「Aさんが来てくれて、嬉しくて……でも、いつもみんなに構うから……そ、の……さ、寂しいっていうか…ぁ…」


そうやって思ってくれていたんだ。

私がここに来ている目的は、ポケモンフーズの件もそうだけれど、本当のところ、オニオンに会うために来ている。

なのに、そんな思いをさせてしまっていたなんて。

『…ごめんね、私、オニオンに会いに来てるのに、…そう思わせてたなんて』

「へ、…ぇ……?」

『もっと、考える。そばにいるから、…ね?』

子供をあやすような声でそう言うと、私を抱き締めているオニオンの腕の力が少し強くなった。





「これからは、ずっとぼくのAさんでいてくださいね」

↑設定→←闇夜の主役は今日の君。〈オニオン〉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:ポケスペ , ポケモン , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しらたま(プロフ) - ひなさん» 読んでくださりありがとうございます〜💕今回はないようはどうとしてかなりの傑作だったのでそういってもらえてうれしいです!🎵😍🎵 (3月25日 12時) (レス) id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございますー!!サンくんと夢主ちゃんのやりとり微笑ましくてかわいいです、、😘😘 (3月25日 11時) (レス) @page13 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - しらたまさん» ありがとうございますー!!!無理せずに頑張ってくださいね...!!! (3月3日 1時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - ひなさん» 了解致しました〜!お待たせしてしまうかもですが、必ず書かせていただくので待っていてください! (3月2日 10時) (レス) id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - しらたまさん» こちらこそですー!! テスト期間中に申し訳ないのですが...メイちゃんかファイツちゃんのお話が読みたいです...ほんとに手が空いて気分も向いたらでいいのでお願いします...最近気候の変化が激しいのでお身体には気をつけてください...! (2月29日 23時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しらたま | 作成日時:2023年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。