検索窓
今日:9 hit、昨日:27 hit、合計:6,329 hit

闇夜の主役は今日の君。〈オニオン〉 ページ6

「あ、……き…今日も来てくれたんですね」

そういって、嬉しそうな声を出す小さな男の子は"オニオン"。

彼とは、光のない夜の森のなかで出逢った。最初はかなり距離があったけれど、彼がジムリーダーと知ってから、毎日のようにラテラルタウンの彼のジムに通いつめている。

「今日は、なにしに来たんですか…?」

おそるおそる私に少し近づきそう聞いてきたオニオンは、なんだか少しばかり嬉しそうだ。

『今日はこれを渡しに来たの!』

そういって手に持っていたひとつの少し大きな箱を差し出す。すると彼は「ありがとうございます」といって不思議そうに受け取った。

近くにあった机にそれを置くと、「開けても良いですか」と恐る恐る聞いてきたため、私は笑顔で「いいよ」と言った。

彼は箱をそっと開け、なかを覗き込む。それと同時に、気になっていたのか、まわりにいたゴーストポケモン達も覗き込んでいた。

「これ…」

『ふふ、…ここにくる前ね、アラベスクタウンに寄ったの!だからお土産!』

一応ゴーストタイプだからフェアリーものはダメかと思ったが、せっかくと思い、いくつかケーキを買ってきたのだ。

「ありがとうございます…じ、じゃあ用意するので、少し待っててください」

そういって近くの椅子をひいてくれたため、そこで待つことになった。その間、彼の手持ちのゲンガーやデスマスがキラキラした目で見つめていたため、いつもあげているポケモンフーズを出してあげた。

これはゴーストポケモン用に特別に作ったものだ。

なんどもなんどもここにきて、みんなに食べてもらってを繰り返していたため、遊びに来てくれていると勘違いされたのか、懐かれてしまった。

みんながおいしそうに頬張ってくれる姿を見ると、こっちまで嬉しくなるなぁ。

闇夜の主役は今日の君。〈オニオン〉続き→←↑設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:ポケスペ , ポケモン , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しらたま(プロフ) - ひなさん» 読んでくださりありがとうございます〜💕今回はないようはどうとしてかなりの傑作だったのでそういってもらえてうれしいです!🎵😍🎵 (3月25日 12時) (レス) id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございますー!!サンくんと夢主ちゃんのやりとり微笑ましくてかわいいです、、😘😘 (3月25日 11時) (レス) @page13 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - しらたまさん» ありがとうございますー!!!無理せずに頑張ってくださいね...!!! (3月3日 1時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - ひなさん» 了解致しました〜!お待たせしてしまうかもですが、必ず書かせていただくので待っていてください! (3月2日 10時) (レス) id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - しらたまさん» こちらこそですー!! テスト期間中に申し訳ないのですが...メイちゃんかファイツちゃんのお話が読みたいです...ほんとに手が空いて気分も向いたらでいいのでお願いします...最近気候の変化が激しいのでお身体には気をつけてください...! (2月29日 23時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しらたま | 作成日時:2023年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。