二香 ページ4
『良好物件って何でしたっけ……。』
「あ、ある意味一寸違うけど……。」
伯父様は再び頭を抱えた。
あの人は何度か見たことがあったが、あの人が最年少幹部様だったとは。
「太宰君、この子が昨日云っていた子だよ。」
昨日、話していたんだ……。
すると太宰君と呼ばれた目の前の青年は私を見た。
ジーッと私の足先から頭の上まで、舐め回すように見ていく。
私は怖くなって、エリスちゃんと目を会わせると、ニコリと微笑んでくれた。
すると太宰さん(?)が此方へ近づいてきた。
一歩、また一歩と歩み寄ってくるのがどうしても怖く感じてしまう。
え、コミュ症?何が悪い。
「私は太宰治、適当に呼んでくれたら良いよ。」
香りが矢張りきつい……。
否、嫌いな訳ではないのだが、矢張り遠くからでは見えにくかったが、こう近くで見るとオーラの量が尋常ではない。
『…伯父様より、フェロモンが……。』
「やっぱり?いやぁ、太宰君良好物件だったでしょう?」
「…物件……。」
どれ程この人が凄いのか。
伯父様が半径4糎で纏っていたとしたら、この人は半径15糎で纏っている。
因みに一般的には半径5粍から1糎である。
だけど、私との相性、つまり人の相性がフェロモンの感じかたなどが変わってくる。
伯父様と私は悪くも良くもなかった。
だが、伯父様も十分一般よりはフェロモンが出ていた為、困らなかったのだ。
『……室生Aです。
えと、宜しくお願いします、…だ、ざいさん。』
頭を下げる。
いつの間にか私から離れていたエリスちゃんの手をギュウッと握って。
すると途端、誰かが私の背中を押した。
足を踏み外して太宰さんに身を預ける形になる。
後ろを向くと、エリスちゃんが腕を前にして、そして伯父様と二人並んで笑っていた。
「行ってらっしゃい。」
「A、顔色良くなってるわ。」
嗚呼、今確信した。
_______エリスちゃん大好き。
______
___
はい、あと4票で殿堂入り、そしてお気に入り大量、ランキング3位、関連1位。
何があった。()
ありがとうございます!
※私からの細やかなお願い。
誕生日プレゼントと称して誰かイメ画描いてください(土下座)
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ゆら(プロフ) - 棒緑カエル軍曹ってあれですよね!?あれ私も大好きです!! (2023年2月16日 20時) (レス) @page45 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - イージストさん» ご意見ありがとうございます。えと、少し考えてみます笑私もこの作品が好きなのでそう言うような形で続けられれば嬉しいですし。 (2019年2月27日 16時) (レス) id: 311cf89819 (このIDを非表示/違反報告)
イージスト(プロフ) - これの中也バージョン見たいかも (2019年2月27日 15時) (レス) id: d35fbbbafd (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 博識のうさぎ(仮)さん» これからも、様々な小説で陰ながらこっそりと拝見させて、応援させて頂きます! (2018年12月10日 22時) (レス) id: 09928c8e9d (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - サキさん» ありがとうございます!更新頑張ります!こちらこそここまで読んでくださりありがとうございました! (2018年12月10日 20時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:
作成日時:2018年8月14日 9時