十一香 ページ13
ご飯も食べたし、あとは風呂に入って寝るだけ!
と云う状況なのだが、次のお風呂が一番の問題だったらしい。
「お風呂、入ろうか。」
『はい、……え?』
お風呂のお誘いが来ました。
Aは如何する?
→『はい、入りましょう!』
→『勿論いいです、よ?』
→『喜んで!』
待って、待つんだ。
「はい」か「イェス」か「喜んで」しかないじゃないか。
早まるな私、此処で凡てを失うこととなるだろう。
「ほら、早く。私眠いの。」
『え、あ、はいっ!』
あ、頷いちゃった。
如何しよう、今更やっぱり駄目ですとか云えない。
自分って莫迦なんだな、と改めて思った。
頭を抱えながらバスルーム迄太宰さんの後ろを着いて行った。
目の前で太宰さんはどんどん脱いでいくのにも関わらず、私は未だに靴下片方すらも脱いでいない。
否、だってさ、恥ずかしくない?
あ、待って、シャツ脱ぐの?
真逆の包帯だらけに座布団一枚で。
すると太宰さんも私が一枚も脱いでいないのに気付いたようで、此方を見つめてくる。
するとたちまちニヤリと口角を上げて、此方へ寄ってくる。
『あ、あの……、』
「脱がせてあげよっか。」
『い、いえ…、』
脱がせるとか私もう子供じゃないです。
然し私の拒みも聞かずに私の服に手をかけてきた。
『や、やめっ……!』
太宰さんの腕を拒否するも、全然のいてくれない。
すると、しゅるりとスカーフを器用な手つきで解いていく。
ぽいっと床に落とすと同時に、上着をめくり上げてきた。
『何するんですかっ!?』
「ん?脱ぎ脱ぎさせてる。ほら、バンザーイ!」
『いやいやいやいや、』
私が頑なに手を上げないでいると、無理やり腕を上げさせてきた。
そしてあっという間に上半身は下着だけになる。
何と云う羞恥プレイなこと。
解放された手で赤くなっている顔を覆う。
然し太宰さんは休む間もなくスカートの留め具を外してきた。
そしてポスっと重力に正直に落ちていく。
嗚呼、もう駄目だ。
私は諦めて抵抗することも無駄だと気付き、されるが儘となった。
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ゆら(プロフ) - 棒緑カエル軍曹ってあれですよね!?あれ私も大好きです!! (2023年2月16日 20時) (レス) @page45 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - イージストさん» ご意見ありがとうございます。えと、少し考えてみます笑私もこの作品が好きなのでそう言うような形で続けられれば嬉しいですし。 (2019年2月27日 16時) (レス) id: 311cf89819 (このIDを非表示/違反報告)
イージスト(プロフ) - これの中也バージョン見たいかも (2019年2月27日 15時) (レス) id: d35fbbbafd (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 博識のうさぎ(仮)さん» これからも、様々な小説で陰ながらこっそりと拝見させて、応援させて頂きます! (2018年12月10日 22時) (レス) id: 09928c8e9d (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - サキさん» ありがとうございます!更新頑張ります!こちらこそここまで読んでくださりありがとうございました! (2018年12月10日 20時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:
作成日時:2018年8月14日 9時