十四香 ページ16
『えっ、いや、あの。』
突然のことに思わず躰が跳ねて立ち上がった。
否、正真正銘セクハラ発言ですよ太宰さん。
上司からのセクハラ?
どんな教育受けたらこうなるんですか、あ、私と一緒の人ですねすみません。
「如何して逃げちゃうの?ほら、一緒にお風呂に入った仲じゃないか。」
『あれ殆ど無理矢理だったじゃないですかッ!』
と云い返すも怯むことはないのが彼だと、今日の半日で学んだ。
するとよっこいしょと太宰さんも立ち上がる。
その時にチラッと服の間から覗く、鎖骨が色っぽい。
フェロモンとかもうそう云う問題ではなく、ただ単にこの一個一個の動作の色気でお腹いっぱいになりそう。
太宰さん最強説でましたよ。
『と云うかもうよゐこは寝る時間です!
だからもう寝ま、ってひゃあ?!』
ひゃあ、だなんて間抜けな声が口から出る。
それもその筈、てか皆さんもう予想ついているでしょう。
そうです、なんかソファの上に投げられました。
しかも手慣れた感じであっという間に組み敷かれてしまった。
私の首筋に、ふわりとしたものが埋められる。
そして唇が掠れる距離で太宰さんは誘いの言葉を紡ぐのだ。
「残念、私はもう良い子ではないのだよ。
だから、夜更かししよう?」
ちゅっと口づけを落とされる。
然しその瞬間、プツンと私の中の何かが切れた。
それと同時に視界が真っ暗になる。
そして、抵抗していた腕も何時の間にか重力に素直に下に落ち、意識が遠退いた。
________
太宰は何かに気づいて頭を上げて、自分の下にいるAの様子を見る。
すると何かの勘が中ったのか、Aは目を瞑って躰の力を凡て抜いていた。
「……キャパオーバー?」
心臓が動いているのかを確認すると、太宰はAの上から退く。
そして包むようにAの躰を抱き上げ、隣の部屋へと運んでいった。
________
学校じゃよ。
皆さんも既に頑張っている方もいると思いますが、頑張りましょうね。
はぁ……テストゥ……()
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ゆら(プロフ) - 棒緑カエル軍曹ってあれですよね!?あれ私も大好きです!! (2023年2月16日 20時) (レス) @page45 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - イージストさん» ご意見ありがとうございます。えと、少し考えてみます笑私もこの作品が好きなのでそう言うような形で続けられれば嬉しいですし。 (2019年2月27日 16時) (レス) id: 311cf89819 (このIDを非表示/違反報告)
イージスト(プロフ) - これの中也バージョン見たいかも (2019年2月27日 15時) (レス) id: d35fbbbafd (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 博識のうさぎ(仮)さん» これからも、様々な小説で陰ながらこっそりと拝見させて、応援させて頂きます! (2018年12月10日 22時) (レス) id: 09928c8e9d (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - サキさん» ありがとうございます!更新頑張ります!こちらこそここまで読んでくださりありがとうございました! (2018年12月10日 20時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:
作成日時:2018年8月14日 9時