#177 大人編 ページ32
*
『じゃあこうしましょう。ヒーローに関する情報は個性と事務所のみとします。ヴィランに関する情報は、アメリカで暴れたヴィランに関することだけ開示してください』
「…………10分待て」
本来ならば、ヒーロー公安委員会だけで済ませるつもりだったが、事務所ごとに情報を貰うことに変えた。
ヒーローの情報だけはここで貰っておかないと、全事務所を回るとか無理だし
時刻はもう夕方に差し掛かっている。
組織からの依頼もあるし、なるべく夜までにはエンデヴァー事務所は訪れたいところだ
滞在期間は特に指定がないが、情報だけはなるべく早く送る必要がある。
ホークスの事務所はここから遠く、すぐに行ける訳では無い
(デクくんや焦凍にも自分の仕事があるし、早く終わらせてあげないと)
NSB側から2人を案内役にしてその性格などを探ってこいと言われたのだ
2人は元クラスメイトであり、今更探ることでもないのだが、Aがやらないと他の人が調査する必要が出てくる。
そうなってデクくんの個性などを知られてしまっては困るため、Aが引き受けた。
組織側の仕事は夜に1人でやることをきめ、資料を受け取ったら2人にエンデヴァー事務所へ連れて行ってもらい、そのまま別れると考えた。
______________
________
『ごめん、待たせたよね。』
「大丈夫だよ」
「まあ、任務でもあるしな」
『じゃあ、エンデヴァー事務所に届けてくれる?届けてくれたらもう終わりで大丈夫だから』
「でもそれじゃあ任務は…」
『自分勝手でごめんね。でも2人とも自分の別の任務が溜まってるだろうし、私のことは気にしないで?』
「わかった。だがエンデヴァー事務所に入る時は俺もついていく。息子がいた方がすぐに入れるだろ」
エンデヴァー事務所に着く頃には、既に夜になっていた
コンコン
「誰だ」
「俺だ。今時間あるか?」
「ショート!!俺に何の用だ」
「俺は特に用事はない。用事があるのはこっちだ」
久しぶりに聞く声に、やはり姿勢が伸びる
今No.1ヒーローとなっている人の威圧感を肌で感じた
『お久しぶりですエンデヴァーさん。元気にされていましたか?』
*
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時