もう逃げないでII 4【爆豪勝己】 (ページ20)

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#165 大人編ページ20

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『デクくん、バイバイ』

「Aちゃん！！お願い行かないで！！かっちゃんが、かっちゃんが待ってるんだ！！！」

「っ！」

嫌な既視感と共に、緑谷は目を覚ました

寝汗をかき、体は完全に冷えている

「やっぱりアメリカに行くからこんな夢を見たのかな…」

12月中旬。

緑谷はホークスと共にアメリカでの任務について話し合っていた

「とまあこんな感じで、組織がクリスマスになにかをするみたいなんだ。俺たちはそれの手伝いと言ったところかな」

「その“なにか”っていうのは…」

「FBIでも掴んでないみたいなんだよね。ただ、ノック(スパイ)から組織の方で計画が立てられているっていう情報が入った」

「日時はクリスマスイブですか…」

なぜ日時はわかっているのに内容は不明なのか

と疑問に思ったことだろう

ノックによると、その日に集まるよう指示が出されているらしく、日時だけは判明しているのだ

内容はごく僅かな人間しか知らないらしく

コードネームを持っているノックでも知れるのは当日らしい

「FBIの方は先月からバッタバタ。手伝うようには言われてたけど、することは見回りの強化くらいなんだよねぇ」

わざわざアメリカまで呼び出しておいてさ

ホークスが少し不満げにそう呟く

「そういえばデク、レーナのこと探ってるんだって？」

ふと思い出したようにホークスは緑谷に尋ねる

「あ、はい！」

「そう、順調？」

「一応今のところは順調です」

爆豪、常闇協力の元、皆引き続き調べてくれたおかげで、どうやら彼女は現在アメリカで活動していることが確実になってきた

任務ももちろんだが、今回のアメリカは彼女を探すという面でもかなり重要なのである

「パトロールもするし、見つかるといいねー」

「ありがとうございます」

そんな会話をしたせいだろう

アメリカでAに会い、別れを告げられるという良くない夢を見てしまった

「明日からアメリカ。計画、実行しないと」

闇雲に探していても、彼女は見つからない

ここは1つ、アメリカでの計画を立てていくのはどうか

頭脳明晰な八百万がそう提案したことにより、緑谷は皆に協力してもらい計画を立てたのだ

中間テスト期間で更新できずすみません！

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