もう逃げないで【爆豪勝己】

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春。


それは、高校生活の始まりを意味する



まさかとは思っていたが、本当にヒロアカの世界線もあるらしく、私が入学するのは雄英高校だ。



「あら、A。もう家を出るの？」


『お母さん、おはよう。うん、早めに行っておこうかなと思って』


「そう。敵(ヴィラン)に襲撃されないよう、気を付けてね。頑張って」


『わかってるよ、ありがとう』


お母さんに応援され、微笑む。



まだ実際に雄英高校を見に行くことは無かったため、かなり楽しみ



『雄英高校…。何も嫌なこと起らないといいんだけど…』




だが、私が知ってる限りの物語では、悪いことしか起きていない気がするんだよなぁ





成長ストーリーだから仕方ないんだけどさ…






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私はもともとアメリカの高校に進学するつもりだったらしい。



どうしよう、この世界での記憶が曖昧すぎる…



転生したらもうちょっと自分のこととか覚えてるもんでしょ




ようやく学校にたどり着き、教室まで来る。





よりによって“あの” A組か…



それにしても、やっぱりドアでっか





扉に手をかけるが、どうしても入るのには迷いが生じる



何分か勝手に戦った後、ここで突っ立っている方が目立つことに気づき、教室へ入った。


仲良くなる前に目立つとかほんと無理




えーっと、陽月、陽月…


あ、あった！18番か…



いや待って、この席嫌だ



なんで仲が悪いことで有名な爆豪と緑谷の間の席なの





ほんとに、なんでここまで関わることになるかなぁ…








一応、ヒロアカの世界のこと、コナンの世界のことはわかる



でもそんな先までは知らないんだよなぁ



てか、アニメもほぼ流し見みたいなものだったし…





目の前では、爆豪くんと飯田くんが言い争っている



思った数倍うるさいんだけど


扉の前で緑谷くん怯えてる…





ものすごく個性豊かなA組の中、私は1人ぼーっとこれからどう過ごすかを考えていた

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