風邪 ページ23
―sideラン
ラン『ただいま帰りました。』
ハナ「ああ!ランちゃん!良かった!」
ラン『宗様は?』
ハナ「自室で休んでいるわ、39.5℃の高熱よ」
思っていたより、大分苦しんでるようですね
ラン『ありがとうございます。』
―――――――――
ラン『宗様?』
返事がありません。寝てるのでしょうか
ラン『失礼します』
宗様が苦しそうにこちらを見ました
宗「ラン…ぁ…ラン」
涙目の宗様がこちらを見つめて、必死に呼び続けました。
ラン『宗様、お身体を拭きたいので起き上がれますか?』
宗「…ん」
何でしょうか、腕を広げられても…私、宗様を起こせる程力はないのですが
宗「…気持ち悪い…」
とりあえず、起こしましょうか
重い…
ラン『宗様、自力で起きて下さい。私は無理です。』
断言しました。無理ですもん
もそもそと起きてきた宗様
何だ、起きれるんじゃないですか
ラン『お身体を拭きますね』
服は脱がせました。
脱いで下さいと言ったものの、首を振るばかりで、私が脱がせるのをずっと待ってるので
宗『ラン…』
ラン『何ですか?宗様』
今、宗様の背中を拭いているので宗様とは面と向かっていない状態です
宗「ラン…」
私の名前を呼ぶばかりで何も言わない宗様
ラン『ここに戻ってくる以外なら何でも聞きますよ?』
宗「!?…ラン…居なくならないで…何処にも行かないで……僕の隣に……」
宗様が話している最中に宗様は何故か寝落ちしました。
とりあえず、新しいパジャマですね
宗「!?…ラン…?」
しばらく、私が居なくなると宗様は私に敏感になるみたいです。少し離れただけで、この反応…
ラン『宗様の新しいパジャマをとりに行っていただけですよ。はい、袖を通して下さい』
パジャマを着ようとしない宗様
着せました。私が!
宗「…お腹空いた…」
ラン『お粥を作って来るので、安静にしてて下さい』
宗「…ランが居なくなる…?」
ラン『ご飯を作るだけですよ?』
宗「…嫌だ!嫌だ…ラン居なくなるのは、嫌だ…!」
駄々っ子みたいです。
ラン『宗様、リビングのソファで寝てて下さい』
どうにか納得出来たようです
が、しかし、宗様は病人です。どうしましょうか…?
なんて考えていたら背中がいきなりズッシリと何かが乗りました。
………宗様ですね、知ってました。
ラン『お粥作るので、ここのソファで安静にして下さいね?』
宗様が軽く頷きました。
お粥作りましょうか…
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ペテン師 | 作成日時:2016年7月16日 21時