いつか、絶対に。【進撃の巨人】 (ページ25)

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「今日から我々に新たに加わる新兵の紹介を行う。ほら、挨拶をしろ」

　「はい。ウォールローゼ北方訓練兵よりきました、A・セルビターです。よろしくお願い致します」

　
　沢山の調査兵団の方々を前に、すこし震える声で自分の名を口にする。

　
　最初は少し怖かったが、意外にも私を歓迎してくれている拍手が多いことに驚いた。

　「彼女はミケ班に配属される。ミケ、頼んだぞ」

　少し背の高い金髪の頭が、僅かに動いたのが見えて安心した。

　すこし駆け足でミケ分隊長の元へ行き、後ろに並ぶ。

　先輩方の背中はとてもたくましかった。

　
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　「新しくこの班に配属されることになりました、A・セルビターです。まだ分からないことばかりなので、色々ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願い致します」
　

　ミケ分隊長を含む先輩方の圧に圧倒され、すこし震える声で自己紹介をしながらお辞儀をする。

　恐る恐る、ゆっくりと顔を上げる。
　

　
　とても緊張していたが、先輩方がとても優しい顔をしていて、思わず安堵の息を漏らした。

　「よろしくな、セルビター。俺はゲルト・シュリター。96期生だ」

　「よろしく。僕はカイ。カイ・ルーツだよ」

　「よろしくね。女兵士は貴重だからとても嬉しい。私はユレイナ・スーズ。仲良くしてね」

　
　先輩方のやさしそうな雰囲気に安心して一息着いていると、ミケ分隊長が隣に来た。

　「あれ？分隊長は挨拶されないんですか」

　茶髪をエルヴィン分隊長のように分けているゲルトさんが、すこし怪訝そうな目をして尋ねる。

　ふとミケ分隊長に目をやると、ぱちりと視線が噛み合い、そのまま口を開いた。

　「あぁ。俺はお前たちより先に会っていたからな」

　途端に騒がしくなる先輩方。

　「もしかして抜け駆けですか？分隊長。私が1番先に仲良くなる予定だったのに…」

　肩を落としながらそう告げるユレイナさん。

　「本当ですよ。先輩らしく、かっこよく指導しようと思っていたのに…」

　わざとらしくおでこに手を当てるゲルトさん。

　なんだか楽しくなりそうだ。

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ミケ班は原作に登場していないのでキャラを勝手につくりました。