いつか、絶対に。【進撃の巨人】 (ページ24)

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しばらくリヴァイと談笑していると、突然部屋の扉をノックされた。

　「リヴァイ、セルビター。入るぞ。」

　落ち着いたエルヴィン分隊長の声がすると同時に、ドアがいてエルヴィン分隊長か顔を出す。

　なんとなく香ばしい匂いがしてエルヴィン分隊長を見ると、両手に食事の乗った御盆を持っていた。

　「腹が減っただろう。今日はここで食べると良い」

　そう言って、リヴァイと私の目の前に食事を置くエルヴィン分隊長。

　「ありがとうございます」

　お礼を言うと、すこし会釈が返ってきた。

　
　美味しそう…

　パンにシチューの組み合わせで、いい匂いがする。

　「ゆっくりすると良い。」

　そう告げて出ていった分隊長をよそに、私はリヴァイの方を見つめる。

　…

　ぐぅぅぅぅ…

　
　思いっきりお腹が鳴ってしまった…

　は、恥ずかしい…！！

　顔に血が集まるのを感じながらリヴァイに目をやると、ぱちりと目が合う。

　「…食うか」

　
　ふ、と少し笑うリヴァイの顔に、少し懐かしさを感じた。

　「久しぶりだね、一緒に食べるの」

　地下街にいた頃を思い出しながら呟くと、その僅かな振動を拾ったらしいリヴァイも顔を上げる。

　「嗚呼…。悪くねぇな、こういうのも」

　ずず、と紅茶を啜るリヴァイのカップの持ち方は、やはり妙だ。

　「…ほんと、変わってないね。リヴァイって」

　「…そうか？」

　「うん。」

　その独特なカップの持ち方とか、たまに見せる柔らかい笑顔とか、意外と優しいところとか。

　地下街にいた頃の私を包んでくれた優しさは、あのときからずっと、変わっていないのだ。

　その事実に何だか安心しきってしまって、小さい息をシチューに零した。

　「どうかしたか？」

　シチューを口に運びながら尋ねてくるリヴァイに、ううん、と首を振る。

　「…そういえばリヴァイさ」

　彼女とかできた？

　と聞くと、すこし驚いた顔をしたリヴァイにチョップされた。いたかった。