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…随分と懐かれてしまった。
歩いている時ですら腰に巻きついて跳ねる白い頭髪を、俺は遠い目で見やった。もう何度目そうして現実逃避を試みたか分からない。
あの後。逃げ出そうとして、見つかって、兄ちゃんなどと暴力に等しい衝撃を突きつけられた後、俺は再び意識を失った。
目が覚めたとき、それまでには見たことの無い、満面の笑みを携えた"呪術界の異端児”がまず1番に目に飛び込んできた。傍から見れば、それは天使の微笑みに見えただろう。ただ俺には、外国の女神を表した石像から微笑まれた時のような不気味さしか感じられなかった。
出来ることなら二度寝して、この悪夢から覚めたかった。
それも出来なかった。
｢おはよう、兄ちゃん｣
これは夢ではなかったからだ。それに、例え夢であっても、この"天使”に捕らえられたら覚めることは不可能なのではないだろうか。
｢兄ちゃん、体調はどうだ？お腹は減ってないか？毛布はもう用意してあるんだ｣
えへへ、という笑い声が聞こえてきそうな彼の顔を誰かが傍から見れば、天女が地上に舞い降りたと神輿を担いだに違いない。
傍から見れば、の話だが。
それから、俺は兄ではないと必死の抵抗を無慈悲にも無視した"天女”に聞けば、俺が眠っている間に必要なものは大方片付いて、俺が心配することはなにもない、らしい。
それを聞いて軽く恐怖を覚えたのは記憶に新しい。
なんでも、俺が眠っている間に五条家現当主様に俺の存在を問い詰め、更には俺の過去について吐かせ、俺に対する対応を改めることを認めさせ、戸籍を�父韻�ら五条に戻す書類を作成し、あとは印鑑をおすだけ、らしい。
それを聞いて激しい戦慄を覚えたのはもっと記憶に新しい。
それらを遂行させるのに、一体どんな手を使ったのか。
それを聞いても、彼の笑みは神々しく深まるだけだった。
ただ、俺が抵抗しても無駄なことだけは確かになった。
これが、俺が意識を失った日の翌日の出来事だった。
そしてそのまた翌日、つまり今日、ようやく五条家を出発することになっている。
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砂漠 - エレナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります(●︎´▽︎`●︎)これからも楽しみに思っていただけるよう頑張るので、ぜひ最後までお付き合いください､､､(_ _*)) (2022年4月2日 11時) (
レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - この作品大好きです！続きが楽しみです! (2022年3月26日 21時) (レス) @page16 id: 806542db6b (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - お餅さん» まーたやりました。今日何回目ですか、私！！1個下のコメントはお餅さんへの返信です､､､失礼しました､､､お餅さん、コメントありがとうございました✨ (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう、更新も頑張っていきたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و最後までお兄ちゃんを応援してあげてください(_ _*)) (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» いや、私もタイトルとの温度差は感じていたんですよね､､､ですが地獄を見たというお言葉に笑ってしまいました😆最高の褒め言葉ありがとうございます！お兄ちゃんには幸せになって欲しいですね､､､頑張ります🔥 (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂漠 | 作成日時：2021年12月11日 11時
