クイズに愛された美少女

テレビ出演 ページ43

今回出ることが決まったQさま‼。

私にとって初めてのテレビ出演となる。


この前のミーティングではガチガチに緊張してたけど、共演者の皆さんが優しい人だらけだったので嬉しかった。

特にカズレーザーさんなんて、
「え！？ずっと会いたかった！嬉しい！」
と言ってくれた。

2ショットも撮らせて頂いたし、本当に優しい方だ。



今回のテーマは「春の戦」。

春にまつわる問題が出題されるみたい。

共演者の皆さんはいつもクイズ番組でご活躍なさっている方ばかりで緊張する。



ところで、もう一人学生さんがいました。

高校3年生の岡本沙紀さん。
すごくしっかりしていてかわいいのが羨ましい。

しかも私のことを知ってくださっていたようで。
「Aさんのテレビ初出演にご一緒できて光栄です。」
なんて言ってくれた。

緊張してると励ましてくれるし、もうどっちが年上なのか分からないレベル。
でも仲良くさせてもらった。



「テレビに出たりするならSNSアカウントとかお作りになったほうがいいんじゃないですか？」

『確かに！そうだね。作る！』

収録が始まる前の時間でのおかもっちゃん(呼ばせてもらった)の一言でTwitterアカウントを作ることにした。

IDは……Quiz_deshiでいいか。

川上さんの弟子だし。
師匠に怒られるかもだけど気にしない。

プロフィールは……
クイズに愛された美少女なんて言われている普通の人間。東京大学理科二類1年。

にしておこう。




アイコンは……どうしよう。

『アイコンどうしたらいいかな？』
「それはもうAさんのお写真一択で！」

食い気味に言われて目をぱちくり。

「この名札を持ったお写真はいかがですか？撮りますよ！」

『お、お願いします。』

おかもっちゃんの迫力に押されて写真撮影をお願いする。

「はいチーズ！」


カシャ

『ありがとう。』

画面に写っていたのは、笑っている私。
クイズの前の私ってこんなに楽しそうにしてるんだ。
なんだかむず痒いような、幸せな気持ちになった。


「収録始めまーす！」

「『はい！』」

スタッフさんの言葉に立ち上がり、あの階段へ移動する。

『敵だけど頑張ろ！』
「正々堂々と勝負しましょう！」

さあ、決戦だ。


先輩のアドバイスを活かして頑張る時が来た。


絶対勝つぞ！という強い意志をもって、3段目の階段まで上る。

想像の何倍も高い目線に怖気づくけど、絶対勝ってやるんだ。

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