林檎が4個 ページ5
中也side
確か、Aとかいったか?
あの女はマフィアに勧誘されたら受けるのか?
太宰の言う通り目を惹く容姿に便利そうな異能力
一般人ましてや女を易々と地下犯罪組織に入れて
良いのか?
それに昔姐さんが《一度闇を見てしまえば光の世界には戻れぬ…闇に咲く花となるしか無いのじゃ…》
とか何とか言っていたな。
中「まァ俺には関係ねェか」
噂をすれば何とやら、糞太宰と昨日の女
良くも悪くも話の内容が筒抜けになるほど声が
デカイ。内容は…俺か?
太「中也はね、蛞蝓なのだよ!」
女の方は何言ってんの?的ななんとも言えない表情
嗚呼……めんどくせェな
中「手前何言ってんだ!笑顔で嘘教えンな!!」
太「あァ何だ居たの?小さくて気付かなかった」
中「うっせェよ!社会不適合者!!」
『あ、あの…昨日はお世話になりました。
えっと……素敵な帽子ですね?ソレ』
この女、今素敵な帽子ですねッて言ったか?
見る目あるじゃあねぇか!センスも有りそうだ
太「もぉ〜何言っているの?Aちゃん
こんなにも趣味が悪くて恥ずかしい帽子はこの世に
無いくらいなのだよ?素敵な筈無いよ!?」
中「ンだと手前!!年中包帯ぐるぐる巻きで付属品の
手前になんざ言われたかねェよ!!」
『えっと……中也さん?は見つかったみたいなので行きませんか?何処へ向かうかは分かりませんが』
コイツらは俺に用事があったのか……
こうなったのは全てこの糞太宰のせいだな
中「要件はなんだ、さっさと言え」
太「嗚呼、そうだった。Aちゃんも目が覚めたし
さっそく首領に謁見しに行きたいのだけどね?
流石にこの格好のままでは駄目だから中也の服でも
借りようかと思ってね?いい
『(うぅ…気遣いは嬉しいし、自分でこの格好が拙いだろうと言ったけど、男性の服を着るのはな…)』
この女考えている事が顔によく出る…
だが、言い分はよく分かる。俺だって会ったばかりの異性の服を着るのは嫌だしな
中「普通、会ったばかりの男の服なんて着るのは
嫌だろ?それに俺は昨日コイツを潰した」
太「えぇーだって私の服じゃ身丈が合わないし
だからといって買うお金無いし」
中「はァ?服買うくらいのかねあんだろ!」
太「入水したら財布流された♪」
よし、この木偶川に捨てよう←
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作者名:蒼優希 | 作成日時:2017年3月20日 16時