同居人は有名人 5 ≪ﾆﾉﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ (ページ44)

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相葉さんside ページ44

やばい！！
言っちゃったよ～！！

ちらっと翔ちゃんを見ると、馬鹿ッて怒鳴るし。

えー…もーこーなったら…

『ごめんなさい！！』

謝り倒すのみ！！

『二人が気になって隣の部屋にいたの。心配で…ごめんね？』

Aちゃんはなにも言ってくれなくて。

あー、もー、

『ごめん、ごめん、ごめん！』

ただ、謝ったら。

ーー…全部聞いてました？

って。
声のトーンが違いすぎて！
こわいこわい！！怒ってる～！！

『だいたい…東京に来たとこまでは…(ほぼ全部聞いちゃったよー！)』

ーー…あの、変なこと聞くようなんですけどね。

ん？なんだ？
怒ってないのかな？

『ん？なになに？』

今の俺は全力で答えるよ！！

ーー…もし、ですよ？もしも。

『うん。もしね。』

ーー…私が、まだ先輩引きずってるとして…

『ひきずってんの！？』

ーー…もしです！

『ああ、そうだった！びっくりした～！』

翔ちゃんも電話に耳を当てて聞き出した。

ーー…もし、まだひきずってて、それで…その相手が実は私を昔から好きだって…

『好きっていわれたの！？』

ーー…もしです！！もしも！！

あ、そうだった。
翔ちゃんにもにらまれたし…。

『ごめんごめん！最後まで聞くから続けて続けて！！』

ーー…その相手が昔から私を好きで、今もその気持ちが変わってなかったとしたら…どうします？

『？ハッピーエンドで終わりじゃん？』

その瞬間、翔ちゃんにはたかれた。
いてーよ！！

ーー…今、別に好きな人がいたとしてもですか？

『ん～？どっちが好きなの？』

返事がこない。
翔ちゃんが難しい顔してる。
なんだろ？

『じゃあさ、これから俺が言うこと想像してみてね？』

ーー…え？

『まぁ、想像してみてよ！』