同居人は有名人《ﾆﾉﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ》 (ページ43)

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43、ニノsid ページ43

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Aが風呂に行ったのを見送って、冷蔵庫にビールをとりにいく。
ビールを一口飲んでふと思う。

なんか変。

『あ、えと、お礼言っておいてください。』

敬語だし。
なんか違和感。

翔ちゃんと会えたの嬉しすぎた感じでもないし。
なんだろ？

言いたいことあったのか？
櫻井さんっていったし、翔ちゃんのこと聞きたかったのかな？

なんかやだな。

Aの事を考えながらテレビをつける。
ニュースをつけてボーとしてると、
Aの携帯がなった。

サブディスプレイには不動産屋の文字。

あ、そういえば明日だっけ。
窓とかの修理。

てことは、帰るのかな。

三日の出来事を振り返る。

なんで、いていいなんか言ったんだろ。

でも、なんかほっとけなかった。

Aが、風呂からあがって電話があった事を伝えた。

掛け直すっていうと立ち上がって廊下に行こうとする。

俺に気を使ってんのかな。
律儀なコ。
別にいいのに。
あ、聞かれたくないだけかな？

Aをそのままリビングに残して俺は風呂に行った。

早々と風呂を出ると、Aがまだ電話してた。

今日は楽しそうじゃん。
そーっと、リビングにはいる。
あ、うちに帰る話ししてんのね。
なんか複雑。

ーー『ふふ。だからね。あのことも確認するから。そしたらまた電話していい？』

？
あのこと？
なんだ？
この言葉がやたら引っかかった。