同居人は有名人《ﾆﾉﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ》 (ページ12)

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12、水。ページ12

彼はにっこり笑った。

それからベットを降りて私の横を通り過ぎ、部屋を出た。

正座のまま、空いたままの扉を見ていたらひょこっと顔を出して手招きされる。

あわててそっちへ向かうと、そこはリビング。
すぐ横のオープンキッチンに彼はいた。

冷蔵庫からペットボトルの水をだして私にくれた。

『ありがとうございます。』

そうだ、私のど乾いてたんだ。
あ、ついでに頭痛も…。二日酔いだな。

そんな事を考えながら水を飲む。

彼はリビングのソファーに腰掛けながら水を飲む。

つっ立ったままの私をまた彼は手招きしてソファーに座るようにうながす。

なんとなく、彼の横に座る事をためらい床に座る。

彼がふっと笑う。

ニノ『今日仕事は？』

『今日から三日休みです。家かたずけろって。』

ニノ『ふぅーん。いいね。休み。』

『はぁ。二宮さんはお仕事平気ですか？』

ニノ『今日は昼からだからまだゆっくりできるかな』

時計をみると１０時過ぎ。
結構寝たな…。

ニノ『あ、荷物そこね。』

指をさされた方向を見るとスーツケースとカバンがあった。

『ありがとうございます。』

ニノ『運ぶのまじ大変だったから。w』

『本当にありがとうございました。』

なんか、これしか言えない。
どうしよう。いたたまれない。

ニノ『どういたしまして。w』

また昨日みたいにニヤニヤ笑ってる。

ニノ『あ、シャワーあっちだから行って来なよ。』

『いや、さすがにそれは…。』

ニノ『結構臭うよ？酒臭いし。』

『え、え、あ、すみません…。』

ニノ『いってらっしゃい。』