fj ページ48
たまたま見かけた
いやはじめは見間違えだと思っていたので
元より目的だった本屋に向かったのだが
熟考し、本を選んだあとも
かわらない位置にAがいた
2度も間違うはずもないし、声をかけにいく事にした。
フジ「Aじゃん、どうしたのー？」
険しい顔でウロウロとしていた彼女に
俺は声をかけた
長い髪をかきあげながらAはパッと顔をあげた。
「あ、フジくん」
フジ「ずっとこの辺いるみたいだったけどなんかあった？」
見られいたのかな、はずかしい
「ちょっと探し物でさ」
隠していてもしかたないので正直に言う
フジ 「そうだったの？じゃ俺も一緒に探すよ」
「あ、いや1人で大丈夫だよ」
優しく言っていってくれたその言葉を断ると
フジくんな少し不機嫌そうな顔をした。
フジ「気にしないで俺この後何もないし、ヒマだからさ。
何かこの辺で落としたの？」
そういって自分も捜索に加わる事を
自分で決めたフジくん
確かにこの人は昔から世話焼きだった
私の心が1番ボロボロになった
中学二年の夏の時だってそうだったな、と
あの頃の記憶が甦る
「このイヤリングなんだけど…」
協力を申し出てくれたフジくんの言葉に甘えて
今探している
片耳にだけになっていた
白色のイヤリングを外して見せた
白いお花の中央に紫色の石がついた
シンプル、見ようによっては
チープなデザインのものだった
「昔、お母さんが作ってくれたやつで…」
フジ「ん、なるほどね！」
フジくんはパッと顔をあげた
事情も、察してくれたらしい
フジ「これ、借りてもいい？
俺的にも見た目分かる方が探しやすいし」
「うん、ありがとうね」
私は彼の白い手にイヤリングを置いた
それからどれだけの時間がたったの だろうか。
もうすでに空は暗くなりはじめていた
私もフジくんもスマホの明かりを頼りに
道端を探していた
「……見つからない」
多分フジくんは
弱音を吐かないようにしてくれていたと思う
だからこそ自分からそういった
フジ「だね、でももうちょっと探せば…」
「ううんもうあきらめる。」
私が食い気味に答えると
フジくんはこちらへ歩いてきた
フジ「ダメだよ、だってお母さんとの思い出なんでしょ？」
普段、優しい彼だが
こういう時にかぎっては強情だ。
「もう遅くなってきたし、 ほらこんな探してもだめならだめなんだから、多分排水口とかに」
フジ「A！」
フジくんは少し大きな声を出した
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美寿(プロフ) - 違和感があるのは多分flknじゃなくてfrknだからかと、、 (2021年3月5日 19時) (
レス) id: 1c7691558e (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - ゆーれんかさん» コメント&リクエストありがとうございます〜嬉しいです！towacoさん頑張って書かせて頂きます！！ (2020年6月3日 11時) (レス) id: 497e2bb074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーれんか(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。もしよろしければリクエストで泣き虫な彼女とtowacoさんのお話お願いします。時間がある時で全然大丈夫です！ (2020年6月2日 12時) (レス) id: a0de8d250a (このIDを非表示/違反報告)
b(プロフ) - 渡下さん» リクエスト叶えて下さりありがとうございます(≧∇≦)2人の雰囲気、とっても良かったです。これからも頑張っ下さい！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: aa27f5f7cf (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - bさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！煙草の課長ですね、精一杯頑張らせていただきます〜！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: c1d06e18ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡下 | 作成日時：2020年5月3日 22時
