107 side翔 ページ10
ーー少し遡って夜ーー
「「はぁ！？まだ告ってない！？」」
「ちょ！静かに！」
「ありえないよ翔ちゃん！」
相葉くんが俺の肩を掴んで揺さぶってくる
「いい、痛いって！」
「なんでさ！？」
相葉くんいくら個室だからって声でかすぎ
「だ、だってタイミングが･･･」
「目覚めた時がそうでしょ」
「いや、もう少し元気になってからかなとおも」
「芸能界に復帰してますよね？」
「･･･」
末っ子組の鋭い言葉に何も言い返せません
「翔くん相変わらずヘタレだね〜」
さ、智くん･･･(泣)
「じゃあAちゃんの様子はどうなの？」
「様子？前より俺に構ってくれるようになったかな」
あの笑顔で名前を呼ばれるだけでもう･･･
「翔ちゃんニヤけてるよ」
相葉くんに指摘されたけど元に戻すのは難しい
「だってさー
前よりも俺を見つめる視線が優しいっていうか
よく撫でられるようになったし
前よりもドキドキが止まらないんだ〜
恋の力ってすごいよね〜」
「いやそれ彼女目線じゃね？」
「逆だわーほんとあなた達は逆だわー」
逆？そんな事ないよ〜
「これが普通じゃないの？」
そう言うとはぁ･･･と末っ子組
「まぁ人それぞれなのかな？」
「んふふ相変わらずおもしれぇなー」
天然組は会話が噛み合っていない
「「とりあえず早く告ってこい」」
そう言われて無理やり家へと帰らされた
なんだよ俺には俺のペースってもんがあるんだ！
(ヘタレなだけでしょbyメンバー)
そう思いながら帰ると
リビングにAちゃんの後ろ姿が見えて思わず
「ただいま！」
その背中に抱きついた
(あぁ･･･落ち着く)
スリスリしてると
「おかえり翔くん」
笑顔で振り向いてくれた
飲んできたのかと聞かれたから
「うん」と答えて気づいた
「Aちゃんもお酒？」
顔を近づけたら若干後ろに下がられた･･･気がする
それが少し気に食わなくて
「なんで離れるの？」
無意識に頬を膨らませていた
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作者名：狐リス | 作成日時：2018年12月20日 17時
