トップアイドルは幼馴染～3～ (ページ8)

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「え？」

なんで抱きしめられたか分からず困惑してるおれを

もっと強くギュッと抱きしめて

「俺がいない間Aちゃんの傍にいてくたり

俺を探し出してくれて本当にありがとう」

「ぼくはAちゃんの笑顔のためにしたの！

ｸﾞｽｯヘタレでなでがたの僕のためじゃないもん！」

「そうだな俺らはAちゃんが好きだもんな」

「そうだよ！」

「だからさ」

体を離しておれの顔をしっかりと見て

「一緒に幸せにしていこ」

おれは泣いて赤くなった目をパチパチとさせた

「消えなくていいんだよこれからも俺と一緒にいよう」

「･･･いいの？ぼくきえなくて」

「お前もおれだろ？

なんで俺は残ってお前は消えるんだ？」

そう言うとおれは徐々に笑顔になって

ーーありがとうーー

その言葉と共に辺りは眩い光に包まれた

・

・

・

次に目を開けるとそこは知らない天井だった

(･･･どこここ？)

左手に温もりを感じてそちらに顔を向けると

ベッドに突っ伏して寝ている愛しい人が

そっと撫でると

「ん･･･」

ゆっくりと顔を上げて俺と目が合った

ボーッとこっちを見て何度か瞬きをすると

「っ！しょーくん！」

ガバッと抱きついてきた

「Aちゃん･･･」

懐かしい温もり

あぁなんで俺はこれを手放そうとしたんだろう

「急に倒れて心配したんだよ？」

話を聞くとある日急に倒れて

そのまま病院で何日か眠っていたらしい

その間ずっとAちゃんはここにいたみたい

「ごめんね心配かけて」

「そうだよ！私しょーくんまで･･･

いなくなっちゃうと思ったんだよ」

ポロポロと涙がこぼれ落ちてる

俺はそれをそっと拭って

「俺もしょーくんもずっと一緒にいるよ」

「え？」

「ただいまAちゃん待っててくれてありがとう」

すると

「ううっ･･･ｸﾞｽｯ翔くん？」

「うんそうだよ」

俺の肩に顔を伏せてもっと泣いてしまった

「遅いよ･･･ｸﾞｽｯなにしてたの？」

「ごめんね」

「みんなにどんだけ心配かけたか分かってる？」

「うん」

「しょーくんも怒ってたよ」

「うん怒られた」

バカって面と向かって言われたよ

「でも」

顔を上げて俺の目を見て

「おかえり翔くん」

優しく微笑んだ