トップアイドルは幼馴染～3～ (ページ17)

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〔あらあの男の子辞めちゃったの？〕

『すみません期間限定でして･･･』

まさか「アイドルに復帰しました」なんて言えないから

すみませんと謝るしかない

休日に何処かに行こうと言われたが

そもそも今の時期翔くんのスケジュールが詰まっていて

中々お休みなんて貰えない

私？私のスケジュールは直ぐにでも空けれます

どうやるのかって？それはね(´・∀・`)

お店をお休みしたらあら不思議

スケジュールが空きました～

･･･

(仕事中に何考えてんだろ･･･)

目の前の料理を作ることに集中しなくちゃ

〔今日もいつものくれる？〕

『いらっしゃいませかしこまりました』

ここ最近頻繁に来て下さる男性のお客様

いつもスーツ着てるからサラリーマンかな？

〔やっぱり美味しいよまた来るね〕

『ありがとうございますまたお待ちしております』

いつもそう言ってくれるから嬉しい

閉店後店を閉めて歩き出す

『今日は月が綺麗だな～』

上を向いて歩いていると

〔こんばんは〕

後ろから声が聞こえて振り向くと

『あ、』

〔僕のこと分かりますか？〕

『今日も来て下さった方ですよね？』

あの男性がいた

〔よかったです覚えてもらっていて〕

『お客様の顔は覚えるようにしているんですよ

今お仕事の帰りですか？』

〔えぇ･･･貴方もこれくらいの時間に

おひとりで帰られてるんですか？〕

『あーそうですね』

〔暗いから送って行きますよ〕

ニコリと微笑みながら言ってくださるけど

『大丈夫です一人で帰れますから』

翔くんと住んでるから

あんまり家の場所は教えない方がいいと思い断った

〔･･･そうですかじゃあ気をつけて帰ってくださいね〕

『はいお休みなさい』

〔お休みなさい〕

そこで男性とはわかれた

〔･･････〕

『ただいま～』

家に帰ってもやはり翔くんはまだお仕事

今日も遅くまでって言ってたな

『何かに作ってた方がいいよね』

冷蔵庫を開けてみると

うーんそんなに食材がないな

『買いに行くか』

近くのスーパーまで行って必要な物を買って外に出ると

(ん？)

視線を感じて振り返る

でも後ろには誰もいない

(気のせいか)

荷物を持ち直して再び歩き出した