トップアイドルは幼馴染～3～ (ページ16)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:31,872 hit

113 ページ16

『はぁ～･･･あぁぁぁ･･･うわぁ･･･』

刻一刻と迫る中ずっと歩き回ってる私

自分で変な呻き声を上げてることも気付かず

脳内では翔くんの事でいっぱいである

色々と一日考えてたんだ

あの突然出て来た意地悪翔くん

今まではそんな翔くんはいなかった(･･･タブンネ)

うーん･･･それに思ったんだけど

若干あの時＂しょうくん＂とダブって見えたような･･･

なんとなく･･･目覚めてから＂翔くん＂に

＂しょうくん＂がプラスされてるような･･･

＂翔くん＂が＂しょうくん＂で＂しょうくん＂が＂翔くん＂

ん？私は何を言ってるんだ？

こんがらがってきたぞ？

元々翔くんの一部なんだから翔くんなのは当たり前で･･･

『･･･うん』

・

『お風呂入ってこよう』

考えるのは後にしよう

『それがいいそれがいい』

廊下へと続く扉を開けようとドアノブを握ると

ガクン

(うぇ？)

ガチャ

突然扉が引かれてバランスを崩したら

目の前の何かにぶつかった

それと同時に背中に何かが回った

まぁ何かの正体は

翔「大丈夫？」

『だ、大丈夫･･･』

翔くんしかいないんだけど･･･

翔「ただいま」

『おかえり』

お互い数秒見つめ合う

何この時間？

『お風呂入ってくるね』

翔くんの腕の中から抜けようとすると

(ん？)

ガッチリホールドされていて抜け出せない

『翔く「ねぇ」』

呼ぼうとしたら遮られた

翔「今度の休みの日にどこか行かない？」

『え？あ、うんいいよ』

翔「一泊二日で」

『おっけ』

･･･ん？

『イッパクフツカ？』

翔「また決まったら言うね」

そう言ってスルッと離してリビングへと入って行った

･･･

『えぇ！？翔くん泊まりなの！？』

驚いて後を追うと

翔「そうだよ」

ケロッと返して来た

『な、なん』

翔「嫌なの？」

不安げに見つめられるから

私は即答で

『いえ、問題ありません』

何故か敬語で返していた