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罠 wtym ページ9

学パロ、年齢操作、捏造

渡辺航平 担任・クイズ部顧問
山本祥彰 高3 クイズ部
____________________

side.y

卒業式も終わって、HRも終わって、残すは自身最大のイベントのみとなった。
『卒業式後、部室で待ってます。』と書いた紙を名簿に忍ばせ、想い人が来るのを待つ。
___いつだろう、先生を好きになったのは、



「おはよーございまーす」
『おっ山本、おはよう』
「先生寝癖すごいですよ?どんな寝相だったらそんな風になるんですか?笑」
『え゙っ、直したはずなのになぁ...』
そう言って恥ずかしそうに職員室に行く先生を、最初は可愛いなと思っていた。



『山本はよく頑張ってたよ、部長として部員にもクイズにも一生懸命で、そんな真っ直ぐで努力家な山本だから皆は信頼してついてきたんだよ。負けたのは山本のせいじゃないし、誰のせいでもない。落ち込んでたって前には進めないでしょ?』
『顔上げて、笑顔を見せて?笑』
最後のクイズ大会で負けた後、先生は僕を励ましてくれた。普段はヘタレ先生なんて言われてるけど、この時は不覚にもかっこいいなんて思ってしまった。



「先生は彼女いますか?」
『彼女とかしばらくいないな......ずっと勉強ばっかりでそんな暇なかったよ』
「じゃあ、好きなタイプは?」
『難しいな、、強いて言うなら料理できる人!!』

その日から、大の苦手だった料理を必死に勉強して今では自分でお弁当を作れるまでに成長した。そのくらいには先生のことが好きだった。



いつの間にか先生を好きになっていて、気付けば今日が卒業式になっていた。
どうせ卒業したら会えないんだ、告白するくらいは許して欲しい、そしたらキッパリ諦めるから。



ガラガラッ

『誰だよー、こんな日に呼び出してー、』
「僕です、山本です。」
『なんだ山本か!卒業おめでとう!それでどうしたの?』
「先生にお伝えしたいことがありまして、」
『なになに?気になる!』

「あの、僕、先生のことが、




大好きです。」




『んっと......これは、、』


「恋愛的な意味です。」
「すみませんこんな、生徒から言われて迷惑ですよね。分かってます、でもどうせ卒業したら、先生の前には現れませんから、ちゃんと忘れるから、だから、いまは、すきって、いわせてほしっッ」

突然、ふわっと体温に包まれた。

その正体が先生だと気付く前に唇が触れ合って、

『勝手に自己完結しないで、俺はね、





出会った時から山本が好きだよ。』

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作者名:嘴広鸛 | 作成日時:2020年3月6日 15時

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