ラストストーリー【空】2 ページ24
椿「なんだよ、雅兄〜こんな夜中に……ふぁ〜ねみぃ…」
弥「まーくん、眠い……」
侑「んだよ、ゲームの途中だってのに……」
僕の部屋に集まってきた他の兄弟が目元を擦りながら、ぞろぞろと部屋に入ってくる
祈「…月夜……なにか、あったの……?」
「「「!?」」」
雅「……おいで」
梓「月夜…っ」
椿「嘘だろ………………」
『ぁ……ずさ、にさん?……つば、き……にぃ………さんも……』
二人の驚いた声に僕はゆっくり手を伸ばした。
梓兄さんがすぐに手を握ってくれる。
『フフ……あずさ、にぃ…さんの手………あっ……たか…い……ね、…』
梓「そう?月夜の手の方が暖かいよ… 」
そう言った梓兄さんの顔は濡れていて、椿兄さんは顔がぐしゃぐしゃだった。
侑「月兄、止めろよ……笑えねぇよ……。また、勉強教えてくれないと…俺、赤点取っちゃうじゃねぇか……」
『…うん………そう、だ…ね』
昴「いつか…いつか、一緒にバスケがしたいって、言ってたじゃねぇか。まだ、約束果たしてないぞ!」
『うん、…ご、め…んね』
祈「月夜……まだ、僕たちのそばにいて……」
『う、ん……うん…』
あぁ、皆の言葉が暖かいなぁ……
右「月夜……今まで、本当にありがとうございました……」
『…き、ょうに……ないて…る、の?』
右「えぇ、誰のせいでしょうね?」
『ぼ、くの……せい…か、な?』
泣きながら笑って僕を見る右京兄さんに笑いかけて、僕は上を向いた。
要「月夜……」
『か、なめ…にぃ………さ…わら…っ、て?』
どんどん、意識が遠くなってくる。
皆の声が霞がかったようにぼやけて、目を開けていられない。
『ぉ、かぁ……さん、の……け…こん、し、き………でたか…た、な』
あぁ、もう目を開けていられない。
静かにゆっくり、瞼が落ちて、体から力が抜けていく。
あ、あれだけは皆に言いたかったんだ…
『……み、んな……だ…ぃ、す……き……』
「「「俺も(僕も)、月夜のこと大好きだから!」」」
『フフフ………あ、りが……………と…ぅ…』
そこで僕の意識は、閉ざされた。
「「「月夜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
・・・・・・・・・・・・・・
更新遅くて申し訳ございません(-_-;)
まだ、もう少しお話が続きますのでお付き合い下さると嬉しいです(^^)
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲(プロフ) - こんな感動できる作品をありがとう!!ほんと涙が次から次へと止まりません。空、地とすごく感動しました (2018年9月25日 17時) (レス) id: b485c04083 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - *Haru*さん» 暖かいお言葉ありがとうございます。私もHaru様という素敵な読者の方に出会えて、心から嬉しく思います。またどこかでお会いできたら、と思います。応援くださりありがとうございました。 (2017年9月20日 20時) (レス) id: b122964338 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - 心結さん» 今さらではありますが、ご感想ありがとうございました。またどこかでお会いできたら嬉しく思います。本当にありがとうございました。 (2017年9月20日 20時) (レス) id: b122964338 (このIDを非表示/違反報告)
*Haru* - この作品に出会えて心から嬉しく思います。【空】【地】どちらも泣かずにはいられませんでした…!【空】は最後の展開が切なすぎて…【地】は温かい話だと思いました。これからもシウ様の作る物語を楽しみにしてます! (2017年8月30日 19時) (レス) id: e19b2f5049 (このIDを非表示/違反報告)
ウェン - これ、朝に見たらダメだ。学校あるのに、涙とまんない (2016年8月3日 15時) (レス) id: 6e056de376 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シウ | 作成日時:2014年5月30日 20時