歯車2 ページ22
〜要視点〜
Prrr Prrr Prrr…
テーブルの上に置いたスマートフォンが音を鳴らして、俺は表示された名前を見る。
要「ん?光からだ」
右「珍しいですね、光から要に電話なんて」
要「ほとんどなかったからね。……はい、もしもしひかr……え?つっきー?いや、ここにはいないけど……」
光【なんか嫌な予感するんだよっ!】
要「ちょ、落ち着いて光。」
光の慌てぶりに驚きながら、話を続けようとすると
ガシャンッ
右「ん?何か倒れましたか?物音が……」
京兄の言葉に俺は反射的にスマートフォンを片手に走り出した。
雅・右「「要!?!?」」
驚いた二人も、俺の後を追って走り出す。
目指すのは月夜の部屋だ。
夜中のせいで、いつもは賑やかなマンションの中がシンと静まりかえって、不安な気持ちを煽る。
エレベーターを待てず、階段を駆け降り月夜の部屋のチャイムを鳴らした。
要「月夜!」
ピンポンラッシュの如くチャイムを鳴らすが、月夜の全く反応がない。
要「雅兄、合鍵は!?」
後からやって来た雅兄に詰め寄り、狼狽えたようにして差し出された鍵をひったくる。
焦って中々入らない鍵にイライラしながら、ようやくドアを開けて土足のまま部屋に駆け込む。
寝室の扉を乱暴に開けて、俺は固まった。
散乱した雑貨、倒れたテーブル。そして──
要「月夜ぁっ!!!」
青ざめた顔で倒れている月夜だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フィナーレが近づいてきて参りました。
突然ですが、フィナーレのストーリーを二つ、作ろうかと思っています。
ストーリーは『空』と『地』の二つ。
それぞれ、その場所には誰が住んでいるのか、を想像して貰えればいいかなぁっと。
それでは、またお会いしましょう!
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咲(プロフ) - こんな感動できる作品をありがとう!!ほんと涙が次から次へと止まりません。空、地とすごく感動しました (2018年9月25日 17時) (レス) id: b485c04083 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - *Haru*さん» 暖かいお言葉ありがとうございます。私もHaru様という素敵な読者の方に出会えて、心から嬉しく思います。またどこかでお会いできたら、と思います。応援くださりありがとうございました。 (2017年9月20日 20時) (レス) id: b122964338 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - 心結さん» 今さらではありますが、ご感想ありがとうございました。またどこかでお会いできたら嬉しく思います。本当にありがとうございました。 (2017年9月20日 20時) (レス) id: b122964338 (このIDを非表示/違反報告)
*Haru* - この作品に出会えて心から嬉しく思います。【空】【地】どちらも泣かずにはいられませんでした…!【空】は最後の展開が切なすぎて…【地】は温かい話だと思いました。これからもシウ様の作る物語を楽しみにしてます! (2017年8月30日 19時) (レス) id: e19b2f5049 (このIDを非表示/違反報告)
ウェン - これ、朝に見たらダメだ。学校あるのに、涙とまんない (2016年8月3日 15時) (レス) id: 6e056de376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シウ | 作成日時:2014年5月30日 20時