どんな日も。 (JUMP×JUMP) (ページ19)

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夏祭り(inym) ページ19

※久々に書いたのでテイスト少し変わってます…(汗)

inym ≠real in｢｣ ym『』

ym

ジリジリと照りつける日差し
ミーンミーンと鳴く蝉の声で目を覚ます
時計を見ると9:28と数字が並ぶ

『しまった……寝すぎた』

1階から物音が聞こえないことからもう両親は仕事へ出たのだろう。こんな時間だ。

俺はと言うと夏休みであり、課題は全然してないけど暇を持て余すという生活を送っていた。

夏休みと言っても平日の午前中はニュースと主婦が好きそうなバライティー番組ばかり。
楽しみという楽しみも特にない

強いて言うなら伊野尾先輩が終業式の日に言った

「夏祭り一緒に行こうぜ。浴衣着て」

という冗談かどうかも分からないようなあのお誘いくらい。

夏祭り、今日なんだけど。

夏祭りポスターを見て予定は空けておいた。
だが今の今まで連絡のひとつもないことからきっと冗談だったのだろう。と自己解決をして焼いたパンを頬張る

『あの先輩何考えてっかわかんねーんだよなぁ』

独り言は牛乳と一緒に胃袋へ放り込んだ

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ダラダラとすごして今日ももう15時がきた

この時間になると自室から出ておやつと位置づけしたアイスを取りに階段をおりる

『今日はバニラー』

アイスのフレーバーを選んで袋だけ捨てる

それを口にくわえながら2階に戻ろうと廊下を歩いていると

ピンポン

玄関のチャイムが軽快な音で鳴る

『げ。郵便か？母さんのやつ…』

またネットショッピングで変なものでも頼んだんじゃないかと思いながらアイスを片手にドアを開ける

『はーい…ご苦労様で…………え？』

決まり文句を言いながら開けたドアの前には

「よっ！元気か？山田」

なぜか伊野尾先輩が立っていた

『なんで先輩がここに！？なんで？え？』

驚き戸惑っていると

「行くだろ？夏祭り。準備してよ、待ってるから」

と1人で会話を進めていく

『え、あれ冗談じゃ？てか、浴衣？俺ないよ？』

「大丈夫、お前のも持ってきたから」

と聞いてないのに勝手に準備されていた浴衣。
ドヤ顔の先輩。
2人で祭りに行くのも、浴衣を着るのも勝手に決定事項になっていて、しばらく伊野尾先輩をただみつめていた。
我に返ったのは手に持っていたおれのおやつがべチョッと言う不細工な音とともに溶けて玄関のタイルに染み込んだ時だった。

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