どんな日も。 (JUMP×JUMP) (ページ5)

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雨の日も (arym) ページ5

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ym

ザーザー…… 降り止まない雨

ゴロゴロと唸りをあげる空

今日は久々のoffにも関わらずあいにくの雨で、
しかも大ちゃんは番組のロケ。
空模様のように俺の心も晴れない。

たまにゴロゴロとなる雷に備え、俺はヘッドホンを耳に、大ちゃんの枕を抱え身を守っていた。

『雨なのにロケ中止にならねぇのなぁ……』

なんて独り言を言っても雨の音しか聞こえない

せめても、と思いこっそり録画しておいた彼のレギュラー番組を再生してみる

『俺だってアイドルですから！！笑』

いじられながらも懸命にコメントする大ちゃんに微笑みながら半分くらい見終わった時だった……

ピカッッドーーーーン

とすごい音がした。

『うわぁ、近い』

そう呟いてすぐパチッと電気が消える

『え、待って、て、停電？』

やっぱり誰も答えてくれない、助けてくれない。

そう思ったら涙が出てきて止まらなくなった

『も、大ちゃん助けて……。帰ってきてよ…』

思わず弱音を吐いた時、

うしろから大好きな匂いと優しい声、暖かい温もりふわっと包まれた

｢涼介ただいま。遅くなってごめんな。もう大丈夫｣

『も、大ちゃん遅い、おそいよばか大貴』

バカなんて言っちゃったけど、本当は安心して涙が止まらなくて。大ちゃんの温もりが暖かくて。
寂しさも怖さも飛んでった。

｢暗いの苦手だよな、大丈夫か？懐中電灯探す…｣

『だいちゃんが一緒なら大丈夫だから、側にいて』

｢ウザイって言っても離してやんないよ｣

『それでいいから、今日はずっと一緒』

｢涼介、かわいい。大好き｣

『お、俺だって……俺だって。好きだよ、大貴』

｢今日はくっついて寝ような｣

『うん、ギューして寝ようね』

いつの間にか雷は気にならなくなっていて、
心はポカポカの快晴だった。

雨の日も fin