CASE1-2 ページ3
内装にある家具など一つ一つをみると私でも高いと分かりそうなもので素晴らしい一品であったが、たくさんあって乱雑な印象を受ける。
なんというか、センスがないし雅では無いと言った奴だ。
「演練結果…審神者マニュアル…?」
いくつかの書類を手にとってみると、刀剣乱舞のゲームで何度か見かけた単語が並べられている。
ドッキリの線は更に薄まったかもしれない。
審神者がもしかしたら帰ってくるかもしれないので、文字だらけのそれを一旦置いておき、引き出しなどを軽く漁る。
すると見つけたのは「日記」とだけ書かれたノート。
何の気なしにめくってみる。
─月─日
今日も鍛刀してもレア刀剣が来なかった。
僕は選ばれた人間であるというのに刀も見る目がない。
所詮刀と言ったところだろう。
─月─日
担当に鍛刀資材を送れと言ったのにたかだか2000ぽっちしか送ってこなかった。
パパに頼んでクビにして貰おうかと考えたが、担当が靴を舐めてきたし気分が良かったので許してやった。
なるほど、典型的な我儘なおぼっちゃまタイプの人間だったようだ。
最後のページの少し前まで飛ばして見る。
─月─日
今日は三日月が来た!
第一部隊が拾ってきたらしい。
褒美にあいつらを手入れしてやった!!
重傷だった茶髪の槍を手入れしてやった。
ようやくこれで刀帳が全て埋まった。
─月─日
刀帳が全て埋まったら退屈になってしまった。
演練で自慢するくらいしかすることがない。
もう出陣は面倒なので必要ないだろう。
担当に言えば何とかしてくれる。
─月─日
最近担当がきな臭い。僕の言うことを聞きやしない。
そろそろパパに言うべきかもしれない。
─月─日
明日パパたちがこの本丸に来るらしい。
担当にも丁重に出迎えるように言っておいた。
最後のページには乱雑な文字でぐちゃぐちゃに乱れて書かれていた。
─月─日
ああ、くそ、くそ、あの担当の野郎め
あいつ呪具なんてものもってやがった
僕の刀剣を操ろうとしたんだあのクズめ
こっちもとっておきの呪具を持ってたからあの担当に使ってやった
三日月に担当を殺させたら担当が真っ黒になって化け物になっちまった
あの化け物は近くにいた刀とパパとママを取り込んでパパたちがへんなおとたててつぶれてにわでいまもうごいててげーとあかないくそがなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
ぜんぶたんとうのせいだ
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