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CASE2-3 ページ20
「一期ぉ!新しい服持ってきてぇ!」
手元の一番最初の本丸から持ってきた端末をいじっていると、甘ったるいような猫撫で声のようなそんな声が聞こえた。
この声の持ち主が本丸の主だろう。転移ゲートの前で会った棘のある声とは別人である。
「…主殿に呼ばれてしまったので、これで失礼します。お気をつけて」
「ん。アンタも頑張れよ」
するとくしゃりと顔を歪ませて「はい」と答えた一期は審神者の部屋へと走っていった。
静かになった縁側でひとりごちる。
「ある意味御手杵への成り代わりで良かったかもなー。一般人と名高いし」
ブラックの被害には会いにくい刀剣男士なのかもしれない。
「ああ、でも」
周りをぐるりと見渡すと、呻き声やら血の匂いも何処からか漂って来て気分が悪い。
御手杵の記憶がここと重なる。
わざわざこんな現状を引き延ばすほど私も人でなしではないし、被虐趣味も無い。
「面倒だな」
「…一気にやっちゃうかぁ」
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