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2話 ページ4

話を終えて、ここからは僕の大好きな時間。
モストロ・ラウンジでのお仕事。

僕は、表情があまり顔に出ない。
笑ってるのか、悲しんでるのか、よく分からないって言われる。

それは、あの3人もわかっていて…


「シロイルカちゃんはぁ、ウェイターって感じじゃなくね?」

「そうですね。ウェイターよりは、その料理の腕でサポートしていただけるのが、1番かと。」

「確かにぃー!シロイルカちゃんの料理美味しいんだよねぇ」


と言われてしまえば、僕は厨房で料理をする担当で即決だった。
これがまた、楽しくて楽しくて。

何故僕の、得意なことが料理だと知ってるのかと言うと、フロイドくんも、ジェイドくんも、もちろんアズールくんも、ここに入学する前からの仲良しだから。

というか、ほぼ一緒に生活してたって言っても、嘘じゃないくらい親密なんだよね。

僕を"僕"として認めてくれたのは、この3人だけだから。
そして、僕の秘密を知ってても、僕は僕だって言ってくれたのも、教えてくれたのもこの3人。

だから、今の僕がいる。

懐かしいなぁーなんて思ってると、


「ばぁ!!」

『!?……フロイドくんどうしたの?ビックリしてお皿ひっくり返すところだったよ?』

「…驚いたように見えないんだけど?それで?ぼーっとして何考えてたの?料理取りに来たんだけど?」


そこにはちょっとムスッとしたフロイドくん。
フロイドくんは、気まぐれさんだから。
機嫌を損ねたら大変

この前なんて、僕の足元に座って動かなくて、ジェイドくんが大変な思いしてたっけ?


『あぁ!ごめんね、大した事じゃないよフロイドくん。これ、お願いします。』

「はぁーい♡」


さっと、盛りつけを完成させて、フロイドくんに手渡しすると、機嫌よく受け取ってホールの方へ戻っていった

本当に可愛らしいなぁって思う僕は、母親感覚なのかな?

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作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時

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