抹消ヒーロー恋に溺れる3【相澤消太】

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〜相澤side〜

街の様子をビルの上から見回り、異変を見つけたら即座に対応する
ヒーローという職業が出来たと言うのに悪事を働く敵の数は中々減らない

今も尚、女性を狙った敵を縛りあげて警察に連絡
その繰り返しが小一時間程続いて、次のヒーローへ交代する


相「後はお願いします」


代わりにやってきたヒーローに後を任せれば自分が住むマンションへ足を運ばせる
パトロールを始める前にAが合鍵を見せてきたので家にいるのだろう

エレベーターに乗って最上階につき、自分の部屋の前までくる
Aは何時も俺が帰ってくるというのに鍵をしめるから、鍵穴に鍵をさして回そうとするが、どうやら開いているらしく取手を引けばカチャリと音を立ててドアが開いた


相「...は？何だこれ...」


目の前に広がった光景は、何時もの何も無い玄関ではなく
靴は適当に置かれてバラバラで、廊下に服が散乱しているし何か引っ掻いたような後もある

まさか空き巣...？

警戒して奥に進み、リビングへと繋がるドアを開ければそこも汚かった
ただ一つ、地面に転がるAを酷く驚いた


相「A...何だその格好は...」

「あー...えへへ...個性事故...です」


転がるAには耳と尻尾が生えており、おそらくこの家の惨状もAが原因なのだろう
はぁ、と溜め息をつくと取り敢えず片付けを始める

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