天使に好かれた少女 2【アイナナ】

天使のような人68 ページ31

天「うん…僕はそれでも……君が…


灯里が好きだ。」







『…ありがとう。でも、ごめんなさい。』




天に好きになってもらったのは凄く嬉しい

そりゃあアイドルだしカッコいいし


…でも
ホントは、気遣ってくれたり，純粋に弟思いな
アイドルの天じゃなくて自然体の天に好きになってもらったから嬉しいのかも…？

…なんて自分では思ってる。




だから私は天と向き合う義務がある。
私を好きになってくれて、陸くんと付き合っていることを知っていながらも告白してくれた
天にキッチリ向き合おう。





私は顔をあげて天の顔を見つめた







天「うん。…ありがとう。」ニコ




『…！？』





天は笑顔だった。
とびきりの今まで見た中で一番いきのいい笑顔

だけどね、分かってるよ。
天は笑ってるけどホントは悲しいんだってこと


もう、なんでこうさ…我慢強いかな。

また泣きそうになってくるじゃん。



でも、堪えないと…

先に天を支えないと…





『…天。…私は陸くんが好き。だからごめんね
せめてもの償いって言ったら変だけど、
はい。…泣いていいよ。』




私は思い切り腕を広げた
天が泣いてもバレないように…





天「…ッ……ありがとう。」グスッ




天は私の腕の中にそっと入って抱きしめた

私は抱きしめ返していた。





天「僕…諦めないから。」





天は顔を上げると泣いて赤く腫れた瞳でまっすぐ私を見つめた



『…マジか。』





そんなことだろうとは思ったけどあきらめないんだ…





私のポカーンしつつ呆れた顔に天は言い放った



天「僕が君のことを諦めると思ってるの？」

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