不運な僕と優しい君 の段【伊作side】7 ページ41
僕は今、雫の部屋の前にいる
さっき留三郎の言葉のおかげで僕はやっと気づいたんだ
避けているだけじゃダメだって
僕の優しさは雫を悲しませていた…
だから、ちゃんと雫に謝るんだ
でも、いざ話すとなると雫の部屋までのあと一歩が出ない
僕が雫の部屋の前で立ち止まっていると
不意に襖が開いた
雫『伊作、何してるの?こんな時間に』
伊作「!、いや、その、君に話があって…」
雫『そうなの?じゃあ中に入って』
と、雫に言われ僕は雫の部屋に入る
雫『それで、話ってなに?』
伊作「えっと…僕、最近ずっと雫のことを避けてしまって…本当に悪いと思ってるんだ…本当にごめん!」
雫『?、なんで謝るの?』
僕が謝ると、雫から予想外の反応が返してきた
伊作「だって、僕は雫を今まで避けて…」
雫『でも、それは伊作の優しさが故にでしょ?』
伊作「!」
雫『ちゃんと分かってるよ。何年一緒にいると思ってるの』
伊作「…雫」
雫『伊作は優しいから私から離れることで不運から守ろうとしてくれたんでしょ?でも、辛かったよね一人でこんなに抱え込んで…でも、私は伊作とこれからもずっと一緒にいたいから不運なんて気にしないよ!だから、これからも一緒にいてくれる?』
伊作「ッ!…うんッ」ポロポロ
僕は雫の優しさに甘えて情けなく泣いてしまった
雫が僕のことをそんな風に思っていてくれてたなんて…
本当に君は優しい…僕なんかよりもずっとずっと…
雫『よしよし、もう大丈夫だよ伊作』ギュー
伊作「ッ…ありがとう、雫」ギュー
僕が泣き止むまで雫はずっと僕を抱きしめていてくれた
雫『そういえば、どうして伊作はこんな時間に私のところに来ようと思ったの?』
伊作「あぁ、それは留三郎が後押ししてくれたからなんだ」
雫『そうなんだ!じゃあ留三郎に元通りだよって報告しに行こうか!』
伊作「そうだね!」
そうして僕たちは留三郎の元に向かった
自室の襖を開けるといつも通り勉強をしている留三郎がいた
伊作「留三郎!」
留三郎「お、伊作、雫とは仲直りできたのk」
雫『留三郎〜!』バッ
留三郎が言葉を言い終わる前に雫が飛び出して留三郎に抱きついた
ギューッ
留三郎「雫?!;///」
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黒糖さまでーす - スイちゃんのご友人のご友人さん、ずんだ餅さんの意見と同じですわかります尊い (2023年3月12日 1時) (レス) @page21 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - スイちゃんのご友人のご友人さん、その気持ちよくわかります?(´・ω・`)可愛いですもんね。所でてぇてぇ?って何ですか???コメ返お持ちしております (2023年2月22日 1時) (レス) @page42 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 伊作〔留三郎いつもすまない〕留三郎〔気にするな、同室じゃないか!〕のやり取りが可愛いすぎて消滅しそう(^^ω)てぇてぇ (2023年1月29日 20時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!留三郎とのお話を書いて欲しいです!更新、楽しみにしています!! (2022年1月12日 23時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです続き楽しみにしてますね (2022年1月9日 12時) (レス) @page42 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご x他2人 | 作成日時:2021年4月24日 19時