お姫様は目を覚ます ページ4
「ルシウス、俺に何か言うことは？」
「一人で暴走して、本当にすみませんでした……」
我々学園の保健室のベッドの上で、Aはそう言って頭を下げた。
ショッピは顔面に恐ろしい笑顔を貼り付けたままベッドの隣で仁王立ちになっている。
部屋の主であるしんぺい神は校長に事の次第を話しに行っており、その場にはいなかった。いるのはAとショッピ、コネシマにそしていつもよりおとなしい様子のアイリである。
「まぁ、そう怒んなよ！無事だったんだからええやんけ！」
そう助け船を出したのは彼の後ろにいたコネシマだった。ショッピは振り返る。
「先輩は甘すぎるんです！ ルシウスは一度ガツンと怒られるぐらいがちょうど良いんです!!」
「ほんまショッピくん慌ててたよな！助け出すときも勢い余ってルシウスのことを『姉さん』と呼ぶし……」
ケラケラ笑いながらそう話すコネシマ、
「いやまぁ、あれは……」
ショッピは頬を引きつらせながら固まる。なにしろそういうミスをするというのは珍しかった。
普段は言い間違えなんてミス、絶対にしない。
きっと、それぐらい心配してくれたって事なんだろうな……
また、Aが保健室で目を覚ましたときには、すべてが終わっていた。
ショッピから聞いた顛末はこうである。
Aが拐われてすぐ、ショッピたちは新人の演習と称して彼女を助けに行ったのだが、行ったときにはもう古城には火がついていた。
逃走する連中は連れてきた兵に任せ、四人はAを助けに向かおうとするが、どこにいるかまではわからない。
そんなときに、一人の女性を背負ったゾムと遭遇した。彼は四人にAの場所と、武器庫で起こった事を話してくれたのだという。
やっぱりゾムが手を回してくれていたのね……
そう考え込んでいると保健室の扉が遠慮がちに叩かれた。Aが「はーい」と応えると、シャオロン、鬱、トントン、ひとらんらんが顔をのぞかせる。
「あ、ルシウス。起きてたんだね」
バッテンマスクをずらしながら安堵の表情を浮かべる人らんらん。
「うん…色々ごめん」
「俺ら友達やし！いつでも頼れよな！」
相変わらず元気そうなシャオロンになんだか心があったかくなった。
そして、ちらっと鬱の後ろあたりに隠れた人影が見える。
続く (更新停止中)
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クレア - くまのさん» 作者じゃなくて申し訳ないのですが、この作品の1で、ある漫画を参考にしています。と書いてありますよ。 (2022年4月13日 6時) (
レス) id: 1f4afa25ed (このIDを非表示/違反報告)
くまの(プロフ) - 誤解でしたら申し訳ありません。こちらの小説とまったく同じストーリーの漫画を見つけたのですが出版日がこちらの夢小説よりも早く出されていたもので、こちらの夢小説はその作品を似せたものだと思った次第です。返答いただけましたら幸いです。 (2021年9月8日 5時) (レス) id: 6fb980f406 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia(ゆっくりゆる) - あっあっあっカトレアさん凄い好き……生きてて良かった…… ﾎｯ､ﾎｯ､ﾎﾟﾑﾌﾟﾘ。 (2021年7月28日 21時) (レス) id: 477239a98f (このIDを非表示/違反報告)
ぺん - 前編からこの作品を見さして貰ってました！！シアンさんの作品凄く好きです！最近更新されてなく寂しく思いましてコメントさせて頂きました！これからも応援しています！更新頑張ってください！！！(変な所があったりしたらすみません) (2021年4月13日 9時) (レス) id: a4d83f9693 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - なコさん» わ！！！コメントありがとございます！更新頑張るので今後とも宜しくお願い致します。 (2021年2月28日 10時) (レス) id: 97848770c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月27日 19時
