021.違法マイク ページ23
男1「お前男ならラップで勝負しろやごらぁ!」
まじか、あいつらヒプノシスマイク持ってるのか。ただこんな路地裏にくるようなやつらだ、大したもんじゃないはず
男2「...はっ...上等だ...」
ん...?片方の男、様子が変だ。
こちらに背を向けてる男は、ただ叫びまくっているだけな感じがする。
しかしこちら側を向いている男...何かある。にやりと笑ったその顔は、なんだか気持ち悪い。
マイクの起動音がした。
私はマイクの起動音がすると耳を塞ぐ癖がある。なので今回もすぐに耳をふさいだ。
それにヒプノシスマイクは精神干渉する...今のこのもやもやした状態じゃ耐えられないかもしれない。
耳をふさいでいてよかった
一人の男以外、全員が倒れている。
倒れているだけなら、普段のラップバトルでもよくあることだ
だが、見ていた限りではその倒れ方が異常だった。
皆、頭を抱えて叫びながら倒れていった。まるで、この世の終わりを嘆くかのように。
当の本人以外全員意識がない。そしてその体は痙攣していた。
中には泡を吹いてしまっている者もいる。
普段のラップバトルとは様子が違う、異様な光景
...そう、これは違法マイクだ。
あの時のあの顔はこれを隠していたからか
精神干渉できるという点ではヒプノシスマイクと同じ。しかし違法マイクは、過度に精神干渉したり、精神干渉以外の副作用を引き起こすことがある。
このマイクを使ってラップバトルをするのは、正しいジャッジができない上、後遺症が残るものもいる。だから法律では禁止
銃兎兄さんが見たら即お縄だ
...そうか...違法マイク...
125人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白虎 | 作成日時:2018年8月8日 11時