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015.銃兎との出会い ページ17

ご飯を一緒に食べながら、銃兎兄さんとお母さん・お父さんが話をしている。


三人で会話が弾んでいるので、邪魔しちゃ悪いと思い、私はひとりで昔の思い出を蘇らせていた。それは、銃兎兄さんとの出会いだ。


私のお兄ちゃんは、ヨコハマの警察署に勤務していた警察官だった。
そう、銃兎兄さんと同じ。


初めて銃兎兄さんを紹介されたのは、私がまだ9歳ぐらいのことだった。


まだ警察官になったばかりだったが、仕事をしているお兄ちゃんを見に行きたくてしょうがなかった私が、無理を言ってお母さんにヨコハマまで連れてきてもらった。


隙間時間を教えてもらい、タイミングを狙ってお兄ちゃんのところまで会いに言った。


制服姿のお兄ちゃん、本当にかっこよかったな...と今さらだが思い出す。


会いに来てくれたのは、その制服姿のお兄ちゃん...ともう一人。手を引っ張られて半ば引きずられるように連れてこられたメガネの人。


これが銃兎兄さんとの初めての出会いだった。


お兄ちゃんは皆に優しく気さくな人で、どこに行ってもすぐに友達を作ってくる...以前の私とそっくりだ。お母さんがそういう性格だから、母親譲りだろうな、私もお兄ちゃんも。


なんでも、同じ時期に警察学校に入って同じ地域、同じ部署に所属したことに運命を感じた...とかなんとか。それでどうしても紹介したかったらしい。


当時の銃兎兄さんもお兄ちゃんと同じ制服警官で、思い出してみればなんか今より優しそうな雰囲気


...怖いのはあんな真っ黒なスーツ着てるのもあるんじゃ...

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作者名:白虎 | 作成日時:2018年8月8日 11時

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