ち「本丸ー清掃ー」 ページ8
「危険に晒すような真似をしたことは承知の上だ。その、すまない...
だが頼む!この本丸を救ってほしい...」
Aの前に跪き、頭を垂れる山姥切。
「やだなぁ、頭を上げてよ。山姥切君、私を選んでくれてありがとう。これからよろしく頼むよ。
って、さっそくだけど本丸のお掃除手伝ってくれるかな。まずは本丸を綺麗にして、それから眠っている者たちを顕現しようと思う」
「わかった。よろしく頼む、主。」
ーーそれから数時間
Aと山姥切は庭の雑草取りと池の藻を取り除く作業を終えた。
山姥切に案内され現在大浴場。
「これはまた大変な作業になりそうだね、まんば君。」
「また変な呼び方を...。
前任が狂い始めてからは、それぞれの浴室を使っていたからな...。
ここでいろいろなこともあったから皆使っていなかったんだ。」
「聞けば聞くほどとんでもない男だね、前任は。」
辛うじて出るシャワーの水を使い、床や壁にこびりついた汚れを浮かせて、小春から瞬時に転送された洗剤とデッキブラシで汚れを落とした。
「問題は浴槽だ。」
「もう濁って底が見えないなぁ。排水溝の位置わかる?」
「確か、こっちだ。」
山姥切に言われたところに、柄の長い排水溝の詰まり取りを使った。
「水が減っていくな。こんな便利なものがあったとは...。」
「面白いでしょ?私がいた時代には不思議な物がいっぱいあるんだ。」
水はあっという間に引き、泥濘(ぬかるみ)だけが残っていた。
それもかなりの量だ。
「最後の大仕事だな。主、疲れていないか?」
「大丈夫、大丈夫。ある程度綺麗にしたら、あとは霊力で一気に片付けるからさ。」
「分かっているとは思うが、無理はしないでくれ。」
「あいよ。」
泥濘を片付けた後、Aは大浴場に霊力を流す。
「ふぅ、終わったね。あ、温泉が湧いてるじゃないか。霊力って便利だね。」
少し不機嫌そうな山姥切が口を開く。
「違うぞA。あんたが張り切り過ぎたんだ。多分この本丸全体が元通りになっているぞ。」
「それは都合が良いけれど...人の姿の男士達を不にさせてしまったかもね。」
「...。」
ラッキーカラー
あずきいろ
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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます!何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです!不定期更新ではありますがよろしくお願いします! (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして!とても面白く何回も読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます!カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小枝 | 作成日時:2022年7月18日 17時