わ「手入れ」 ページ13
――翌日
「A、起きたか。」
「おはようまんば君。さっそくだけど、今日はできる限り手入れをしようと思うんだ。」
「手入れには賛成だが、俺の言うとおりにしてくれ。あんたは霊力の使い方がなってない。」
「仕方ないじゃないか。昨日就任したばかりなんだ。それに、使い過ぎても死にやしないよ。」
「そういう問題じゃない!」
―――手入れ部屋にて
「手入れをして顕現したところで、あんたに襲い掛かってくるやつが大半だが...俺の兄弟なら、わかってくれるはずだ。」
大事そうに抱えた太刀と脇差を、台の上にそっと乗せる。
「わかった。それじゃあ始めるよ。」
山姥切は頷いたものの、兄弟が主を拒絶するのではないかという不安を隠しきれないでいた。
―――
「ここは...?僕確か、重傷で気を失って...」
「...兄弟か?」
二振りが手入れと顕現により目覚める。
「っ兄弟!目を覚ましたか...!」
山姥切は二人に駆け寄り、兄弟が審神者に攻撃することを警戒してAの前に立ちはだかる。
「あ!久しぶりだね!兄弟!」
「兄弟、拙僧は手入れをされたのか?」
「あぁ。新しい審神者が来た...だ、だが!今回は違う!
俺の知っている人で、前任のような欲深い奴ではない。だから、その、まずは話をしてくれ...。」
山姥切が少し左へと動いたとき、紫色の不思議な瞳が彼らを見据える。
すると、脇差の彼が勢いよく立ち上がった。
「貴女は...!!!」
今にも涙が零れ落ちそうな、蒼い瞳が見開かれる。
そこに映るは、かつての主の想い人だった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます!何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです!不定期更新ではありますがよろしくお願いします! (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして!とても面白く何回も読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます!カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小枝 | 作成日時:2022年7月18日 17時