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ま「虎徹」 ページ30

ーー休憩後

蜂須賀虎徹、浦島虎徹が手入れ、顕現された。

先に浦島が目覚め、少々警戒しながらも


Aの纏うあたたかい雰囲気に居心地の良さを感じ、

蜂須賀が目覚めるまでの間、話をしていた。


「Aさん、本当に綺麗な人だね…乙姫様が実在するなら、きっとAさんみたいな人なんだろうなぁ…」

「そんなに褒めてくれるの?嬉しいねぇ…」

「Aさんは、ここに来る前はモテモテだったんじゃないの??」

「ん〜、どうだろうねぇ…でも私のことを大切に思ってくれる人は沢山居たよ。

そうだ、君、虎徹だよね?長曽根虎徹ってわかるかな?」

すると、彼の動きが止まった。それからまもなく…


「長、曽根…長曽根…兄、ちゃん…う、うわぁぁぁぁぁ」


浦島は声を上げて泣き始めた。


「...ごめんね。何かつらいことを思い出させてしまったようだね...」


Aは泣きじゃくる彼をそっと抱き寄せ、頭を撫でた。


「ごめんね、ごめんね…」

「うぅ…ち、ちがうよ…ただ、長曽根兄ちゃんはもう、治らないから…」

「え…」


彼によれば、長曽根虎徹は損傷が激しく、修復の見込みが無いようであった。


「そんな…いや、私がなんとかして彼を直すよ。

どれくらい時間が掛かっても絶対に。」


「Aさん、どうしてそこまでしてくれるの?」


浦島は潤んだ瞳でAを見上げる


「この本丸を平和にしたいからだよ。

それに、長曽根虎徹は私の世話になった人の愛刀であり、意志なんだよ。

たとえ直らないと言われた傷でも、私は絶対に直したい。」


ずっとあたたかい雰囲気であったが、一瞬、鋭い怒りが纏う。


「Aさん…俺も、俺も手伝う!俺にできることがあるならなんでも言ってよ!」


「うん、ありがとう。その時は頼むよ」

Aは少々愁いを帯びた笑みを浮かべながら、浦島の頭に手を添えた。

け「虎徹」→←や「休憩」


ラッキーカラー

あずきいろ


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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます!何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです!不定期更新ではありますがよろしくお願いします! (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして!とても面白く何回も読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます!カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小枝 | 作成日時:2022年7月18日 17時

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