※クロスオーバー注意 ページ48
＊
同田貫正国side
｢…じゃあ、お前の刀を出してくれ。安心しろ、折ったり傷つけたりするアブノーマルな趣味は持ち合わせてない｣
審神者にしては、随分変わった奴だと思った。
何しろここの本丸審神者になって一日も経たないのに俺たち刀剣の手入をするのだから。
これでも、他の短剣やら脇差に勧められて仕方なしに来たクチだ。
なるほど、彼らが口を揃えて言う、｢腕は確か｣というのは本当らしい。
てっきり前の審神者みたいに、放置されるかと思ったら、手伝い札と併用し、尚且つ丁寧に手入をする。どうせ手入をしても使い物にならなくなった折るんだろ、などとも考えたが、どうもあの審神者がそうするとは思えなかった。
何故なら、この本丸で比較的軽傷であった鶴丸国永が、いち早く手入されていたからだ。普通、重傷や中傷の奴が先なんじゃないかと当人に聞けば、苦笑しながらもこう言った。
｢だってな?主ったら『今のところ俺のこと信じてくれてるの、山姥か、お前か、伽羅ぐらいじゃねーか。その中で手入できてねぇのお前だけだし』って言うんだぜ?｣
驚いた。傷が、重い軽いの問題ではない。この審神者は、自分自身の意見ではなく、俺たち刀剣の意見を優先したのだ。
確かに、重傷や中傷の奴をほっぽいて軽傷の奴を先に手入したのはどうかと思う。だがそれは、何よりも俺たち刀剣が、審神者の治療を受けたくないだろうと考えての行動だった。
まあそれだと埒が明かないので、ちゃっかり手入をしてもらった後、彼が幾らか聞き分けの良い刀剣を説得して回り、腕が確かな場合は他の刀剣達にも勧める…という方法を、審神者に提案したそうだが。
前の審神者はあれであったが、この審神者は、何処か違うのかもしれない。
恐らく、俺のように手入をされた奴らはそんな考えをするようになっている。
それはまだ半信半疑であるが、そのうちに分かることだろう。
まさかその考えが、早い形で出されるとは夢にも思わなかったが。
｢…!?｣
雪が降り積もる中、廊下で倒れているその男を見た時は思わず息が止まるかと思った。
気が付けば、息が乱れるのも気にせず、駆け寄っていた。
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (
レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます！ (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん？賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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