ネタめも。

※クロスオーバー注意 ページ39

＊




｢ここが、本丸か…｣



正確に言うと、“元”本丸だが。
目の前に映る建物は、日本家屋……とは言い難いおどろおどろしい雰囲気を醸し出しており、どうも入るのを躊躇う。

だが、後戻りはできない。


_____


遡ること1週間前。

突然政府のお偉いさん方が家にきて、開口一番｢貴方には審神者になれる素質があります｣と言い出した。どうやら親に話は通しているらしく、拒否権はほぼないとのこと。
強制連行フラグですね、分かります。

審神者、選ばれた者だけが成り得る職業。冒頭で分かった人は分かっているだろうが、分からない人の為にわざわざ言う。
俺は、どうやら｢刀剣乱舞｣の審神者になってしまったらしい。

テレビやPCは勿論、スマホゲームなど自分が面白いと思ったものは片っ端からコンプしている俺が、刀の付喪神が歴史修正主義者と闘うなどという壮大なスケール及び設定を持つゲームをプレイしないわけが無い。

というわけで、二次元キャラの双子の兄に転生?している俺にとってはもう何も驚かねーよ(白目)状態だったので

｢あ、ハイ。いいですよ、なりましょう。審神者｣

あっさり了承致しました。その時の政府の人達の表情と言ったら…。今でも鮮明に思い出せる。
正直、弟や母と会えなくなるのはまあ寂しいが、こちらからだと連絡しようと思えばできるらしいし。
何よりも、バスケ関連のイザコザに巻き込まれるよりは数百倍マシだ。


というわけで、なんだかんだで審神者になった俺。刀剣乱舞は、前世の世界でプレイ済みなので大体の流れは掴めた。そんな飲み込みの早い俺を見て、目を輝かせた彼らは、突然俺に頭を下げて、こう言った。


｢貴方様の才能を見越してお願いします。…どうか、本丸を救ってくれませんか。｣

｢…本丸って、ゼロから始めるんじゃなくて?初期刀と初鍛刀は?｣

｢それは後ほど資材と共にお渡し致します。貴方には、この本丸を引き継いで貰いたいのです。此処の本丸は、前の審神者が刀…刀剣男士の手入れもロクにしないまま出陣に出して…中には、暴力を振われた者もいます…｣

｢…そりゃー、酷い話だな｣


…うん、このパターンは何処ぞの二次創作で見た覚えがある。←

そんなこんなで、俺は元本丸、というか、ブラック本丸に新しい審神者として行くことになってしまった。

※クロスオーバー注意→←〃

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