ネタめも。

黒バス兄弟小説 ページ33

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____キセキの世代



十年に一人の逸材と言っても過言ではない5人が存在した。

青峰大輝、黄瀬涼太、緑間真太郎、紫原敦、赤司征十郎。

彼等は全中三連覇を成し遂げ、強豪校へと散らばっていった。


そして、彼らには……特に黄瀬には、酷く嫌悪する相手がいた。



実は模倣の能力を持つ黄瀬涼太は、2年からの編入だった。
かつて、彼がスタメンになる前、似たような能力を持つ者がいたのである。



｢それはもう、お前のじゃねぇ。


――俺のモンだ｣



____強奪の悪魔、灰崎祥吾

人の技を奪い、奪われた者は使うことが不能となる能力。

同族嫌悪故か、黄瀬との相性は当然のごとく最悪だった。
やがて、彼は主に素行不良により、主将である赤司によって強制退部とされた。

｢いずれお前は黄瀬に負ける｣

との余計な一言付きで。


彼は、灰崎祥吾は、復讐を誓った。いつか自らの手で彼等を負かし、潰すことを。


＊


｢で、結局は黄瀬に負け、挙句の果てに青峰に…｣


ぱらりと捲ったページに描かれているのは青峰によって殴られ、気絶している彼の姿。しかも放置されるって……おい。


｢悪者キャラの末路って基本こうなるよな…｣


彼だけではない。例えば、かつて仲間だった相手の足潰してたキャラとか、その高校に至っては主人公が直々に制裁していた。
あれはまあ仕方ない、うん←

しかし彼はどうだろう。確かに不良で素行不良だったとはいえ、彼の実力は本物であった。時々思う。彼は、辞めさせられたのではなく、切り捨てられたのではないかと。

え、結局何が言いたいかって?

そりゃあ、そんな奴が―――自分の身内、だったら死ぬほどごめんって話。





___


｢……で、何でこうなった｣

｢オイ、いつまでちんたらしてんだよ。｣

｢……わーってるよ




祥吾。｣


神様、これは何かの罰ですか?

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