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さて、グリフィンドールのクィディッチ優勝の興奮は、1週間は消えなかった。
しかし、迫りくる試験に、ハリーたちは集中せねばならなくなった。お祭りのように騒いでいたフレッドやジョージも、O・W・L(普通魔法レベル)試験に向けて勉強しているのを見かけた。
「Aはどうだった？変身術」
「そうね、及第点かしら」
「羨ましいよ…」
月曜日、とうとう試験が始まり、変身術の試験を終えた3年生たちは、自身の結果を比べ合った。
Aの隣に座った生徒が結果を尋ねる。彼は、どうやら陸亀のしっぽがティーポッドの取っ手のままになってしまったらしい。
その日の午後は呪文学と古代ルーン文字の試験だった。それが終わると皆、寮に戻って次の日の勉強をする。
翌日は、魔法生物飼育学、魔法薬学、天文学を受け、その翌日の水曜日は魔法史と薬草学。
そして、木曜日には闇の魔術に対する防衛術とマグル学で終了だ。
「魔法薬学で満点をとれたのは嬉しかったわ。得意科目であると自負しているもの」
「僕なんて0っぽい数字を記入されたよ」
「スネイプはなんでそんなにAに優しいんだろうな」
「Aが優秀なだけよ。Aに優しいんじゃなくて、ハリーに厳しすぎるんだわ」
「でも、ハリーは闇の魔術に対する防衛術が満点だったでしょう。すごいじゃない。私、ボガートに手間取っちゃったわ」
木曜日の午前を終え、4人は試験の結果を話し合った。
闇の魔術に対する防衛術の初回の授業にて、ボガートが自分らしき人物に変身したのを、Aは未だに悩んでいた。
今日の試験では、ボガートがなかなか姿を定めずにぐるぐると変化し続け、やがてまた、前回と同じように謎の女性に変身した。
…もしこのまま待ったら、何かわかるんじゃないか。
Aは唾を飲み込んだ。
どうしてこの少女を恐れているのか、この女性はいったい誰なのか、本当に私なのだろうか。自分が恐れているものの正体を知りたい──。
「…っ、リディクラス！！」
──いや、知るのも少し怖いかも。
結局、Aは呪文を唱え、女性は依然と同様に、少女に変化した。ニコ！と笑うその顔は無邪気だ。
Aは静かにトランクを出る。
「…終わりました、先生」
「顔が青いけど、大丈夫？」
「ええ、問題ありません。何も恐れることはないって、先生がおっしゃってくれたもの…」
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べべべーべ(プロフ) - イッキ見してしまいました！ドラコと主人公かわいすぎませんかっ！！！！作者様の書き方とても読みやすくて大好きです。続きをお待ちしております (2月20日 3時) (
レス) @page5 id: 49ba69b450 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - あまえて来るドラコがかわいい……!!それに主人公の性格がすごく好きです！ (10月22日 2時) (レス) @page2 id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 一気読みしてしまいました^ ^つかず離れずな関係がリアルで素敵です！ゆっくり待たせていただいております^ ^ (10月12日 6時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
まろ - とても面白いです！更新楽しみにしてます〜！^ ^ (8月8日 17時) (レス) id: 8670eb784a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 更新楽しみにしています☺️ (8月8日 8時) (レス) id: 7c123a14af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2023年7月16日 0時
